
サッカーのみちしるべ
日本サッカー協会公認B級ライセンス保持(A級取得見込み)
プロサッカーコーチ9年目
小学生年代と中学生年代を中心に年間600コマ以上指導

・子どもが所属チームで全然試合に出れない...
・こんなときどうすればいいんだろう...
こんな方のために記事を書きました。
この記事では「中学生や小学生がサッカーの試合に出れないという大きな問題」「その際の解決策」この2点について話していきたいと思います。
そのためこの記事を読むと試合に出れない理由とその解決方法が理解できます!
なかなかチーム内の親同士とかでは相談できないことだと思うので、この記事を読んでいただき少しでも気が晴れたり、解決に近づいていただければいいなと思います。
それではどうぞ
目次
小学生や中学生がサッカーの試合に出れないこと
まずこれは絶対に起きてはいけないことなのです。
このほとんどがそのチームやコーチの力不足によるものです。
もし「地域では強豪と呼ばれるチームだし、仕方ないか...コーチが悪いんじゃなくて子供が頑張ってないんだろう」そう思っているなら、それは全く違います。
というのも僕たち育成年代(特に小学生と中学生)のコーチは「育成と勝利」を共存させて初めて良いコーチと呼ばれます。
それなのに特定の選手だけ上達している、特定の選手だけが出場して地域のトップレベルにいる。
これは完全にコーチに力不足なのです。
こちらの記事も参考にしてください
なぜ小学生や中学生がサッカーの試合に出れないことが起きるのか
それは以下の理由が考えられます。
・コーチが勝ちたい(育成するより勝つことを優先したい)
・コーチがそもそも育成する気ない
・特定の親や子どもが勝ちたい
この3つが考えられます。
もちろんサッカーというスポーツは本気で勝敗を争うからさらに楽しくなります。
ぎりぎりの試合に勝てたり、もしくは負けたりするとすごく充実感があります。
でも僕たち育成年代のコーチは勝敗だけを考えていてはダメなのです...
それは特定の親と子どもも一緒です。
また以下の悩みついても基本的にはコーチの責任が大きいです。
サッカーの試合に出れない理由①コーチが勝ちたい
ほとんどがこれだと思います。
コーチが勝ちたくて試合に出れない子どもは「コーチの犠牲」になっているのです。
コーチは自分の実績や結果のためにまたは自分の優越感のために勝ちたいのです。
一人一人の子どものサッカー人生のことなど考えていないと思います。
サッカーの試合に出れない理由②育成する気ない
上記と似ていますが、そもそもそのコーチの頭の中には勝つことしか頭にないのでしょう。
日本サッカー協会では「育成年代では試合経験が大事」ということは各ライセンスの講義で話しています。(ここももっと改善する必要があるが)
良いコーチが「勝つコーチ」だと思っているのでしょう。
実際は「全員を育てて勝つコーチ」が良いコーチです。
サッカーの試合に出れない理由③特定の親と子どもが勝ちたい
最終的な出場はコーチの責任ですが、ある考え方が深く根付いている親と子供の影響もあるでしょう。
スポーツとは本来娯楽にあたるものです。
「勝てないならやっても意味がない」「負けたら意味がない」
断言しますがそれは違います。
ドイツではサッカーの競技人口が年齢とともに増加しています。
日本は逆で年齢とともに減っています。
スポーツとは本来「人生を豊かにする一つの方法」なのにどんどんそのスポーツから離れていきます。
それは日本に根強い「結果至上主義」が影響しているのでしょう。
もちろん勝ち負けを競う競技スポーツとしてのサッカーも大事です。否定しているわけではありません。
でもそれと同じように生涯スポーツとしてのサッカーも大事ということです。
サッカーの試合に出れない時どうすればいいの?
・努力を続ける
・サッカーを辞める
・移籍する(クラブチームに入る)
この3つの方法に分かれると思います。
それぞれを深堀していきたいと思いますが、最初に行っておくと「サッカーを辞める」ことだけは避けてもらいたいですm(__)m
サッカーの試合に出れない時①努力を続ける
これは割と多いかと思いますが、コーチが変わったり考え方が変わるまで試合に出ることは難しいかもしれません。
というのもそもそも「絶対に勝ちたい」「育成する気ない」コーチな可能性が高いので、上達することが難しいです。
もちろん続けることで「人としての我慢強さ」「忍耐力」などは身につくかもしれません。
でもそれは本来娯楽であるスポーツにおいて、身に着けないといけないものなのでしょうか?
僕は違うと思います。
やっぱりスポーツはまず「楽しむこと」が1番大事です。
サッカーの試合に出れない時②サッカーを辞める
前述しましたがこれは避けてもらいたいです。
子どもはサッカーの何かに惹かれて今までサッカーを続けていたのだと思います。
例えばシュートが好き、守るのが好き、単に仲間とボールを蹴るのが好きなど
大人になった今思うのは人生において好きなことがある人生は素晴らしいということ
多くの大人が「好きなことが見つからない」と言っています。
そんな中サッカーを今まで続けているというのは大きな財産なのです。
だから辞めることだけは避けてもらいたいです。
サッカーの試合に出れない時③移籍する
これが1番おすすめします。
というのもチームやコーチの責任で試合に出れていないので、そもそもその環境自体を変えるというのが1番合理的だと思います。
例えばそこそこ強いクラブチームから、もう少し自分のレベルにあったクラブチームに移籍する
中学校の部活で試合に出れないなら、近隣のクラブチームに移籍するなど
中学校においてクラブチームとはけっこう敷居が高いように感じますが、多種多様なクラブチームがあります。
出場に恵まれないチームもあれば、逆にたくさん出場できるチームも必ずあります。
移籍の際に気を付けることなどをこの記事まとめています。
また私はパーソナル分析コーチとしても活動しているので、興味のある方は一度下記をご覧ください。
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小学生や中学生がサッカーの試合に出れないことについて【まとめ】
結論、コーチの力不足なのです。
いくらチームが良い成績を残していても、育成年代で試合に出れないことが多々あるというのはあってはいけないことです。
子どもが何のために練習をしているのか、また子どもがサッカーにおいて1番好きなことは何か
それは試合です。
子どもは試合が大好きです。これは全員一緒だと思います。
そのためサッカーを辞めるより、試合に出れるチームを探すことを考えてみてください。
僕が書いた記事ではありませんが、こんなツイートが反響がありました。
■補欠文化の限界-少年サッカーがいま一度考え直すべきこと
昨年末の全小で全員出場させたのはわずか9チーム
「下手な子を出して負けたら、勝ちたい子どもの気持ちはどうなる」という指導者たち「下手」を育てているのは誰? 上手い子だけ試合に出て子どもはどう思うかhttps://t.co/nTCJHk7tae pic.twitter.com/Z0rAqcjyo3
— サカイク編集部 (@sakaiku_jp) April 25, 2019