こんにちは!kanouseiblogです!
中学校のサッカー部顧問をしているけど、サッカー未経験だから練習メニューの作り方がわからない...
毎回同じ練習メニューになってしまって、選手がおもしろくなさそう...
そもそも練習メニューの作り方がわからない...
そういった悩みを抱えている人はけっこういると思います!
というのも僕もこう考えていた1人ですし、実際に今でもけっこう悩んだりします。
中学生くらいになると、練習は週に4回~5回くらいあるので、その練習を毎回考えるのってまぁまぁ大変ですよね...
僕は9年間くらい中学生対象にサッカーの練習メニューを作っていますが、この記事に書いてあることを理解してからは作成にかかる時間が大幅に短縮されましたし、良い練習メニューを作れるようになったと感じています!
みなさんもこの記事を読んで、良い練習メニューを作れるようになりましょう!
今回は導入部分をご説明します。
目次
練習メニューを作る前に必ずすること
自分に力でどんな練習メニューにしたいのかということを考えてみてください。
そのためには中学生という年代はどのような年代なのか、またサッカーってどんなスポーツなのかということを理解しなければいけません。
とりあえず目の前の選手をうまくするということではなく、その年代に応じた適切な練習メニューというものがあります。
そして練習メニューをYouTubeで参考にしてすべてコピーをする
それも絶対にやめてください
バルセロナがやっている練習メニューだからと言って、目の前の子供たちに適切なメニューでないことがほとんどです。
ここからは実際に練習メニューを考える基準を説明していきます。
中学生はサッカーにおいてどんな年代なのか
結論を言うと、育成しなければいけない年代です。
中学生では、人としての身体や心の成長期にも当たりますし、サッカーのおいてもそれは一緒です。
人生でもそうだと思いますが、失敗を多くする時期でそれを経験して成長していきます。
だから目の前の試合の勝敗だけに捉われてはいけない時期なのです。
それを勝利至上主義といいますが、中学生という時期でそうなっては絶対にいけません。
あくまで人生と一緒で、様々な経験をして成長していく時期なのです。
サッカーとは
不変的なこと
11人で行う(うちゴールキーパー1人)
105×68メートルのピッチ(中学生)
時間内に勝敗を競う
相手よりたくさん得点を奪った方が勝ち
攻撃の目的は点を取ること
守備の目的はゴールを守ること
これはどんな試合でも必ず事前にわかっていることです。
どんなチームと対戦しても、サッカーをしている限り変化のないことです。
可変的なこと
攻撃
守備
攻撃~守備の切り替え
守備~攻撃の切り替え
以上4つのことが予測不可能的に起こるスポーツ
逆にこれは予測不可能なことです。
常にこの4つの瞬間が訪れる可能性があり、それは予測不可能です。
この不変的なこと、可変的なことを抑えることで練習メニュー作成の第一歩目になります。
目指すサッカーをイメージすること
以上のことを理解したうえで、練習メニューを作る前に必ずしなければいけないことがあります。
それは、どんなサッカーを目指すのかということ
これはそのチーム(部活)の歴史や、地域、集まってくる選手の質など様々なことを考慮して考えなければいけないものですが、はっきり言ってそれはすごく難しい作業です。
特に学校の授業などで忙しい先生などはサッカーのことを時間が少ないので...
だから簡単にこの2つのどちらかを選択してください。
① たくさんボールを保持したい(攻撃回数が多い)
② あまりボールは保持しなくていい(攻撃回数が少ない)
この2つのどちらかを選択するだけである程度練習メニューの作成ができます。
そしてこの選択をした後は、基本的にそれが目指すサッカーになるので選択をした後にやっぱりこっちがいいかも...と変更することはあまり良いことではありません。
だからよく考えて選択してください。
練習メニューの作り方【ステップ1】
以上の中学生という時期、不変的なこと、可変的なことを理解したうえで2つのサッカーどちらかを選択する
それから具体的な練習メニューの作成という流れになります。
では実際にどのようにして練習メニューを作るのか
それはまず4つの瞬間をイメージしなければいけません。
・攻撃
・守備
・攻撃から守備の切り替え
・守備から攻撃の切り替え
この4つの瞬間のどの瞬間の練習メニューを作るのかということです。
たくさんボールを保持したい
攻撃にまつわることを練習したい
このような流れです。
可変的なものである4つの瞬間はいつ訪れるかわからない。でも4つの瞬間は必ず試合中に訪れるものなので、その瞬間の練習を行わなくてはいけないのです。
練習メニューの作り方【ステップ2】
どんなサッカーをしたいのか、4つの瞬間のうちのどの瞬間の練習をするのかということを決めた後は、どの場所でを決めなくてはいけません。
現在ではサッカーのフィールドを縦5、横4に区切って20ゾーンに分割することが主流となっています。
プロチームではそれぞれ20ゾーンの練習を行いますが、そこまでできない...という方がほとんどだと思います。
全然それでもいいと思います。
ただ相手コートなのか自分たちのコートなのかという2ゾーンくらいは区切った方がいいです。
というのも攻撃の目的はゴールを奪うんだ!と言って自分たちのコートからどんどんシュートを打つ。これは無理がありますよね。
だから自分たちのコートで攻撃をしていうる状態なのか、相手コートで攻撃をしている状態なのか、をイメージする必要があります。
たくさんボールを保持したい
攻撃にまつわることを練習したい
自分たちのコートにボールがあるときの攻撃の練習がしたい
このようになります。
ここまで決定できればだいたいOKです。
具体的な練習メニューよりもこの段階の準備が最も重要です。
練習メニューの作り方【ステップ3】
以上のことが決定すると具体的な練習メニューの作成に移ります。
まずはこの練習でのテーマ(目的)を考える
・たくさんボールを保持したい
・自分たちのコートにボールがあるときの攻撃の練習がしたい
ということは、ボールを奪われずに相手コートまでボールを運ぶことがテーマになります。
攻撃の目的は得点することですが、自分たちのコートにボールがあると得点できません。
ということは相手コートまでボールを運ばなくてはいけません。
そしてできるだけボールを保持したいサッカーなら、できるだけボールを奪われないようにしながら相手コートの運ぶこと。それがテーマになりますね。
たくさんボールを保持したい
攻撃にまつわることを練習したい
自分たちのコートにボールがあるときの攻撃の練習がしたい
テーマ【ボールを奪われずに相手コートまでボールを運ぶこと】
練習メニューの作り方【ステップ4】
ここまでくるとあともう少しです。
テーマにまつわるどんなプレーを向上させたいのかということを決めます。
そしてそれは攻撃のテーマの場合、ボールを持っている選手と持っていない選手2種類に分ける必要があります。
ボールを持っている選手では、パス、コントロール、ドリブルこの3つ
ボールを持っていない選手では、ボールを受けること(サポート)です。
本来はもっと細分化されていますが、面倒ならこのくらいおおざっぱでいいと思います。
たくさんボールを保持したい
攻撃にまつわることを練習したい
自分たちのコートにボールがあるときの攻撃の練習がしたい
テーマ【ボールを奪われずに相手コートまでボールを運ぶこと】
ポイント【パス】
これで準備段階は完成です。
何度も言いますが、この準備段階が練習メニューを作る上で最も重要なことです。
ここをすっ飛ばしてしまうと、何の練習をしているか選手も自分もわからなくなります。
ここから具体的に練習メニューを作成していきましょう!
練習メニューの作り方【ステップ5】
ポイントがパスなら、パスが多く行える練習メニューが理想です。
具体的にいくつか練習メニューを上げていきます。
パスがポイントなのに、シュートが多くなってしまう練習メニューではあまり効果がありません。
ウォーミングアップ
例えばウォーミングアップとして、2人でパス、もしくは四角形のグリッドを作り四角形パスなど
単純にボールを蹴る回数が多い方がパスの向上させるためには効果的です。
ただこれは相手がいない練習メニューになっているので、飽きる練習でもありますし、試合で使える練習なのかと言われるとそうではないことの方が多いです。
練習メニュー1
パスが多く発生する練習でなおかつ、前にボールを運ぶことを考えると攻撃方向が決まっているルールの方がいいです。
攻撃方向が決まっていないルールにすると、相手コートにボールを運ぶことというテーマから逸れてしまう可能性があります。
常に攻撃方向を意識するような2vs2+2サーバーのようなメニューがいいでしょう。
ここでは相手がいるメニューなので、必ず相手の状況に合わせてプレーすることが求められます。
例えば相手が反対側のサーバーのことを守っていないなら、まず第一にそこにパスをすることが優先になります。
パスがポイントとなっていますが、パスとは単純にキックの精度というものもあればどこにパスをするのかというパスの選択という要素もあります。
練習メニュー2
そしてそれを少し難しくした内容の2v2+2vs2+2サーバーになります。
ここでは実際の試合に近いポジションになります。
基本的にゴールキーパー、ディフェンス、ミッドフィールダー、フォワードの4つのラインがサッカーのは存在します。
その4つのラインを再現したのがこのメニューになります。
相手が複数いてより複雑なルールになりますが、実際の試合はこのような状況下で行われることを考えると、おさえておきたいメニューの1つです。
以上が練習メニューの作り方になります。
中学生向け練習メニューの作り方【まとめ】
準備段階が非常に重要だと理解していただけたと思います。
そしてその準備を参考にして、テーマ、ポイントがより発生しするような練習メニューを考えることが大事なのです。
今回は導入部分ということで、よりスタート地点に近い練習メニューの作り方を説明しましたが本来はもっと考えるべきはたくさんあります。
発展にてそれをご説明できたらと思います。
以下練習メニュー案