ポジショナルプレーのすべて【感想レビュー】

2019年11月3日

こんにちは!サッカーのみちしるべです!

サッカーのみちしるべ

サッカーのみちしるべ

日本サッカー協会公認A級ライセンス取得見込み

プロサッカーコーチ9年目

小学生と中学生を中心に年間600コマ以上指導

悩める男性

・ポジショナルプレーのすべてっていう本の感想が聞きたい

・結局ポジショナルプレーって何なの?

今回の記事は上記のような方におすすめの記事になっています。

現代サッカーにおいてマンチェスターシティ、リバプール、バルセロナなど魅力的なサッカーを展開しているチームは多数ある

これらのチームの1つの共通点こそが「ポジショナルプレー」である。

そのポジショナルプレーとは一体何なのか?ということを解説しているのが、

著書【ポジショナルプレーのすべて】である

この記事では【ポジショナルプレーのすべて】の感想レビューをしたいと思います。

それではどうぞ

【ポジショナルプレーのすべて】はこんな人におすすめ

こんな方におすすめ

  • ポジショナルプレーの理解を深めたい
  • 自チームを今までと違ったアプローチで向上させたい
  • シティやリバプールの構造を知りたい
  • 単純にサッカーの戦術が好き
サッカーのみちしるべ

上記の方に特におすすめです。

僕はなんとなくポジショナルプレーってこうでしょ。

って思っていたものがかなり明確になりました。

ぼんやりしていたものが、パッと晴れたみたいな感じ

 

ポジショナルプレーのすべてをおすすめできない人

  • ポジショナルプレーってどうすればいいのか教えてほしい
  • ポジショナルプレーに適したシステムを教えてほしい

逆に上記のような方におすすめできません。

というのもポジショナルプレーとはシステムや方法ではなく、「概念」だからです。

手っ取り早くやり方教えて!と言ってもそれはチームによって変化しますし、正解は無いです。

つまりこのポジショナルプレーのすべてを読み、概念を理解し自チームに適合させることが大事なのです。

もちろんシティがどのようにポジショナルプレーを行っているのかという方法のところも説明しています。

しかしそれらをそのまま自チームに採用してはいけません。

ポジショナルプレーのすべて【著書】結城康平

スコットランドの大学院に行きながら海外のサッカー本をとにかく読み漁っていた方です。

そしてフットボリスタという海外サッカー雑誌の連載もしています。

僕は前々からこの雑誌を目にする機会があって何となく結城康平という名前も知っていました。

その時から独自のサッカー感を発表するというよりかは、海外のある戦術、理論をうまく言語化しわかりやすく説明することが非常にうまいなと感じていた人物です。

そんな方がポジショナルプレーの本を書いたということで、当時の僕の悩みとピンポイントに合致しすぐに購入しました!

そしてもっと言うと、チームの子供がへたくそだからもっと上達させたい...そういう悩みを抱えている方にもピッタリな本です。

以下紹介です!

ポジショナルプレーとはコンパスである

もしある道が塞がっていた場合、我々は遠回りをしなければならない。それでも迷わず他の道を選択できるのはなぜだろう。それはコンパスによって定められた「向かうべき方向」がわかっているからだ

ポジショナルプレーのすべて より

この言葉は僕がポジショナルプレーとは何かを理解するうえで非常に重要な言葉であった

何となく、「ポジショナルプレーってつまりパスサッカーでしょ?」そういう感覚にあったが、ここで全く違う概念だったと気づくと同時にすごく腑に落ちた感覚があった。

ポジショナルプレーとはあるプレー自体を表しているのではなく、その考え方、概念、原則を表しているものだと気づいた。

例えば、もしボール支配率が7割を超すようなサッカーをしていてもそこに原則や概念がなかったらそれはポジショナルプレーではない

ピッチの中で22人が自由に動いていいカオスなスポーツであるサッカーにおいて、いくつかの簡単なルールを組み合させることでチームの進むべき方向性を指し示し、選手個人の意思決定→行動を助けるものがポジショナルプレーである

では結局、原則や概念を決定することでどうすることが目的なのか

ポジショナルプレーとは【優位性を獲得すること】

ポジショナルプレーとは優位性を獲得することで、相手を崩壊させることが目的である。

この本ではマンチェスターシティ監督のグアルディオラの言葉を引用しこのように説明している。

ボールを保有することを目的として、ボールを保有する「ティキ・タカ」は無意味だ

ポジショナルプレーのすべて グアルディオラより

ティキタカとはスペインサッカーの活躍が顕著になった時期から使われている言葉で、ボール回しという意味

そのティキタカの目的が「ボール保持」になっていては無意味だとグアルディオラも言っている

僕も点の取れないボール保持は無意味だと感じていた一人だが、じゃあなぜポジショナルプレーをするのかという点において自分の中で明確な答えがなかった

ただこの【ポジショナルプレーとは優位性を獲得することで、相手を崩壊させることが目的】という言葉を聞いて何のために?が明確になった

その優位性とは何なのか

ポジショナルプレー3つの優位性【質的優位・数的優位・位置的優位】

これはおそらく聞いたことがあることだと思うので、ざっくり説明

質的優位→個人の技術が対人において相手を勝ること

数的優位→数で勝ること

位置的優位→有効なスペースにおいて前向きになれる選手を作り出すこと

これらを獲得するための原則、概念がポジショナルプレーである

この本ではこれらの獲得方法、また獲得するために実際にチームが採用している原則などが細かく説明されている

サッカーの魅力を伝える【ポジショナルプレー】

数年前のサッカー界では90分間圧倒的なフィジカルと走力で有利に立てる選手が今後のトレンドになると予想されていた

マンチェスターユナイテッドのポグバがそれの典型である

でもこのポジショナルプレーの優位性の獲得という概念から考えるとそうでもないことに気づくと思う

要はサッカーを観戦するにあたって一番興奮するような、華麗で優雅なプレーをするファンタジスタが復活する一つの概念でもある

それを典型的に表しているのがマンチェスターシティである

彼らはダビド・シルバ、ケビン・デブライネ、ベルナウド・シウバ、スターリングなど小柄でテクニックにあるファンタジスタタイプの選手をたくさん起用しているが、フィジカル重視のプレミアリーグにおいて2連覇を達成している

つまりポジショナルプレーとはサッカーの魅力を最大限に発揮することができる概念でもある

ポジショナルプレーのすべて【まとめ】

ポジショナルプレーとはコンパスである

ポジショナルプレーのすべて より

この言葉にすべてが詰まっていると思う。

ここでは紹介しきれなかったが、グアルディオラ監督のマンチェスターシティ、バイエルンミュンヘン、バルセロナ時代、マウリツィオ・サッリ監督のナポリ時代などのポジショナルプレーに詳しく触れている。

ただ、読んでいくとチェスやラグビーに例えたり、ポジショナルプレーの歴史を説明していたりと自分にとってすぐに必要な知識ではないこともあり、少し退屈に思えたことも正直ありました

タイトルの通り本当にポジショナルプレーのすべてなんだと思います。

ポジショナルプレーとは何かという理解を深めたい方、また各チームが使っているポジショナルプレーの方法を知りたい方、指導しているチームの子供を更なるレベルに引き上げたい方におすすめの本となっています。

僕も早速指導現場に取り入れています!

ぜひ読んでみてください!!

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