試合を制するための「2種類のポジティブトランジション」を徹底解説

2020年5月28日

悩める男性

・ポジティブトランジションってなに?

・どんな種類があるの?

・どうやって構築されるの?

 

今回は上記の疑問を解決していきます。

 

サッカー観戦をしているとたまに「ポジティブトランジションが速いですね~」と聞くことがあると思います。

 

僕も初めて聞いたときは「それってなんなん!新しい戦術?」と思いました。

 

そして一言でポジティブトランジションと言っても実は大きく2種類に分かれているのです。

 

そのためこの記事を読めばポジティブトランジションについて深く理解できて、サッカー観戦がより楽しくなります。

 

もちろんコーチの方にも参考になる記事になっております。

 

それでは解説していきます。

 

本記事の信頼性

・プロサッカーコーチ

・サッカースクール経営

・オンライン分析コーチ

20年間サッカーと共に生きているのでそこそこ詳しいですm(__)m

 

ポジティブトランジションとは切り替えのこと

 

上記にあるようにポジティブトランジションとは守備から攻撃の切り替えのことを言います。

 

つまりボールを奪った瞬間ですね。

 

5年位前までは「守備から攻撃の切り替え」と呼ばれていましたが、少しづつポジティブトランジションという言葉が一般的になりつつあります。

 

なぜ守備から攻撃の切り替えと呼ばれなくなってきているのでしょうか。

 

攻撃と守備の概念の変化

 

一般的にボールを持っている方が「攻撃」ボールを持っていない方が「守備」と考えられていました。

 

しかし近年ではボールを中心ではなく自分たちの捉え方によって攻撃と守備が分けられるのではないかという議論があります。

 

攻撃と守備の概念

・ボールを持っていなくても自分たちが攻撃的な姿勢なら「攻撃」

・ボールを持っていても得点を取られないための保持なら「守備」

 

例えばリバプールはあえて相手に攻撃的なポジション取らせて奪った瞬間のカウンターアタックを狙っていたり。

 

マンチェスターシティなどポゼッション型のチームはボール保持を長くすることで相手に攻撃のチャンスをそもそも与えないとか。

 

ここから切り替えの瞬間もボールを取った(取られた)というボール中心に「攻守(守攻)の切り替え」と呼ぶべきではないという考えに至ったということです。

 

そしてこのポジティブトランジションは試合に大きな影響を及ぼします。

 

試合に大きな影響を及ぼす

 

ポジティブトランジション(ネガティブトランジション)が関わる得点は全得点のうち、50%を超えると言われています。

 

以下全得点率のデータです。

 

・トランジション(50%~60%)

・セットプレー(20%~30%)

・組織攻撃(20%~30%)

 

これはつまりトランジションの局面がどれだけ試合に大きな影響を及ぼすかということを表しています。

 

パスを5本以上繋ぐような組織攻撃において得点を取ることは年々難しくなってきています。

 

ポゼッションサッカーとは何かを「誰でも理解できるように解説」でも解説しているので合わせてどうぞ

 

またカウンターとは何か?をプロサッカーコーチが徹底解説でも同様に解説しています。

 

つまりトランジションを制する者は試合を制すると言っても過言ではないと思います。

 

それではここからポジティブトランジションの3種類を解説していきます。

 

ポジティブトランジション2種類

 

 

チームでポジティブトランジションを構築する際は大きくこの3種類に分かれます。

 

もちろんサッカーの戦術は「状況により変化するもの」ですが、ある程度チームのプレーの共通認識を持つ必要があります。

 

ポジティブトランジションの種類

  1. カウンターアタック
  2. 組織攻撃へ移行

 

それぞれ代表的なチームと合わせて解説していきます。

 

カウンターアタック

 

カウンターアタックとはボールを奪ってから、できるだけ早く相手のゴールへ向かうプレーになります。

 

これは現代では基本的にどのチームも効果的に取り入れるべきものになります。

 

というのも先述しましたが、トランジションが関わるゴールの割合は50%を超えます。

 

つまりカウンターアタックを有効に行うことが得点率を上げるためには必須となってくるのです。

 

カウンターアタックを行うためにはサッカーにおけるインターセプト「誰でも理解できるように解説」を理解しておくとより成功率が上がります。

 

 

中でもこのカウンターアタックを得意としている監督はシメオネ監督とクロップ監督ですね。

 

彼らの戦術を解説した記事が下記になりますので、合わせて読むとより理解が深まります。

 

「誰でも理解できる」クロップ監督の戦術解説

続きを見る

 

「誰でも理解できる」シメオネ監督の戦術解説

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組織攻撃へ移行

 

組織攻撃へ移行とは、自分たちが望んでいる立ち位置につきボールポゼッションを行いながらゴールを目指すことを言います。

 

基本的に守備をしているときの立ち位置はそれぞれの選手が近いことが多いです。

 

そのままではスペースを有効に使えないので、組織攻撃を行う際は自分たちが望んでいる立ち位置につくことが重要です。

 

 

もちろんすべての選手が一気に広がってしまうと相手のネガティブトランジション「即時奪回」に引っ掛かる可能性が高いため、周辺にいる選手はボールホルダーをサポートしてあげることも大事です。

 

これに関しては特にバルセロナ時代のグアルディオラ監督はカウンターアタックよりも組織攻撃へ移行することを重視していました。

 

下記記事にてネガティブトランジション、グアルディオラ監督の戦術を解説しているので合わせてどうぞ

 

ペップグアルディオラ監督「8つの戦術」を誰でも理解できるよう解説

続きを見る

 

試合を制するための「3種類のネガティブトランジション」を徹底解説

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4-3-3と相性がいい

 

4-3-3(4-1-2-3)のような守備的なボランチが中央に1枚いる場合はこの選手を中継地点としやすいです。

 

4-3-3については下記記事にて解説しているので合わせてどうぞ

 

サッカー4-3-3フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説

続きを見る

 

ポジティブトランジションの構築方法

 

 

それでは2種類あるポジティブトランジションを何を基準に決定しているのでしょうか。

 

それは大きく以下の2つです。

 

ポジティブトランジションの構築方法

  1. プレーモデル
  2. 選手の特徴

 

それぞれ簡単に解説していきます。

 

プレーモデル

 

プレーモデルとはざっくり言うと、「チームがどんなサッカーをしたいのか?」ということを言葉で表したものです。

 

例えばバルセロナやマンチェスターシティなら「ボールを支配しながら得点を目指す」みたいな感じですね。

 

それにそってポジティブトランジションも構築する必要があります。

 

  1. プレーモデル(ボールを支配しながら得点を目指す)
  2. ボールをより支配できるようにする
  3. ポジティブトランジションでは「組織攻撃」を採用する

 

上記のような感じですね。

 

選手の特徴

 

そしてもちろん選手の特徴によっても変化させる必要があります。

 

例えば前線にサラー、マネ、フィルミーノといったスピードもテクニックもある選手がいたとします。

 

  1. カウンターアタック→3人の特徴を最大限に生かせる
  2. 組織攻撃→3人の特徴を最大限に生かせているとは言えない

 

みたいな感じですね。

 

メモ

もちろんどちらか一方のみを採用するのではなく、相手の状況によって柔軟に変化させる必要はあります。

しかし基本的にどっち?ということを明確にしていないと選手がプレーしずらいですね。

 

ポジションごとの役割はある

 

とはいえですね、チームでどんなポジティブトランジションをするのか決定しますがポジションごとに最低限やらないといけないこともあります。

 

例えば基本的にFWは即時奪回のために切り替えを早くするとかですね。

 

チームとしての考えがある一方で、個人としてポジションごとにやるべきこともあるということです。

 

両方とも考えたうえで、ピッチ上で瞬時に判断しないといけないのでサッカーは本当に難しいスポーツです...

 

ポジションごとの役割は下記記事にてすべてまとめていますので合わせて読むとより理解が深まります。

 

サッカーの全ポジションの役割はこの1記事で理解できる「まとめ」

続きを見る

 

そして途中でフォーメーションの記事がありましたが、こちらがまとめ記事になるのでこちらもどうぞ

 

サッカーの全フォーメーションを完全理解できる渾身の1記事

続きを見る

 

ポジティブトランジション「まとめ」

 

 

ポジティブトランジションとはボールを奪った瞬間のことを言います。

 

また以下の3種類があります。

 

種類

  1. カウンターアタック
  2. 組織攻撃へ移行

 

チームで以上の3種類をどのように決定しているのかは以下のものが基準になります。

 

構築方法

  1. プレーモデル
  2. 選手の特徴

 

以上です。

 

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