・オーバーラップってなに?
・どんなメリットデメリットがあるの?
・オーバーラップのコツは?
今回は上記の疑問を解決していきます。
サッカーをプレーしていたり、お子様のサッカー観戦をしているとコーチが「そこオーバーラップだろ!」って言うことがあると思います。
正直、僕は小学生の頃「なんやねんそれ、どうやんねん」と思っていました(笑)
そんな方のためにこの記事でオーバーラップについて完全に理解していただこうと思います。
そのためこの記事を読むとオーバーラップとは何かが理解できて、上手くプレーするためのコツを理解できるということですね。
もちろんサッカー観戦が趣味の方で「オーバーラップについて知りたいだけ」という方も参考になると思います。
それでは解説していきます。
ちなみにこの記事を書いている僕の簡単なプロフィールはこちら
記事の信頼性
・プロサッカーコーチ
・サッカースクール経営
20年間サッカーと共に生きているのでそこそこ詳しいですm(__)m
ちなみにこの動画ではメリットとデメリット、コツを紹介しているので既にオーバーラップとは何か?を知っている方はこちらの動画を見ていただいてもいいかと思います。
目次
オーバーラップとは
オーバーラップとはボールホルダーを外側から追い越すプレーのことを言います。
上記の図を見ていただければわかると思います。
外側から追い越すプレーになるので、外側後方にいるサイドバックが多用するプレーですね。
間違ってはいけないのが、サイドバックが追い越すプレー=オーバーラップではないということです。
どのポジションの選手でもボールホルダーの外側を追い越すとオーバーラップになります。
インナーラップは内側を追い越すプレー
オーバーラップと似たようなプレーでインナーラップがあります。
インナーラップはボールホルダーの内側を追い越すプレーになりますね。
インナーラップの場合は内側を追い越すプレーなので、トップ下(インサイドハーフ)の選手もけっこう多用するプレーになります。
それが以下
これでオーバーラップとは何か、またインナーラップとは何かをお分かりいただけたと思います。
続いてメリットとデメリットを紹介していきます。
オーバーラップのメリット
オーバーラップは攻撃においてかなり有効なプレーになります。
メリットは以下になります。
メリット
- 数的優位が作りやすい
- カウンター対策にもなる
それぞれ解説していきます。
数的優位が作りやすい
オーバーラップは追い越すプレーになるので、数的優位が作りやすいです。
つまり前進を行いやすくなるということです。
下図のような感じでサイドバックがオーバーラップを行い、相手のWG(サイドハーフ)がついてこない場合は数的優位が作れます。
もちろん相手のWGがついてきてしまった場合は数的優位が作れませんが、その場合は以下のメリットに繋がります。
こちらのサッカーのポジション「サイドバック13の役割を画像付きで解説」でオーバーラップを頻繁に使用するサイドバックの役割を解説しているので合わせてどうぞ
カウンター対策にもなる
もし相手のWGがマークをするためについてきた場合はカウンター対策にもなります。
サイドのスペースを空けるのに、ピンチにならない?と思うかもしれませんが、相手の前線に残っている人数を減らすという意味ではカウンター対策にもなるということです。
もしついてこなかった場合は下図のように相手は前線に4人残っている状態です。
しかしついてきた場合は下図のように3人にすることができます。
また下記からはデメリットを紹介しますが、これまで紹介したメリットをとことん追求している監督がマンチェスターシティ監督のペップグアルディオラですね。
オーバーラップのデメリット
どんなプレーでもメリットとデメリットは表裏一体にあります。
デメリットは以下です。
デメリット
- 疲労が溜まる
- カウンターのスペースを空けることになる
それぞれ解説していきます。
疲労が溜まる
オーバーラップはダッシュの距離が長くなることが多いことからかなり疲労が溜まるプレーになります。
そのためもうすぐ紹介するコツをしっかりと理解して行わないと無駄に体力を消耗することになったりします。
ちなみに守備的なチームの場合はオーバーラップをできるだけしないようにするチームもあります。
それは守備に体力を温存しておいてほしいからという理由もあります。
ビッククラブと戦う際のシメオネ監督なんかはそんな指示をよく送りますね。
カウンターのスペースを空けることにもなる
オーバーラップは自分のポジションを大きく離れて追い越すプレーになるので、もちろんスペースを空けることになります。
それはつまり相手にカウンターのスペースを空けることにも繋がります。
そして相手のWGがマークについてこなかった場合は、相手の前線の人数も多い、スペースも空いているというかなりカウンターを受けやすい状態になります。
リバプールなんかはオーバーラップについていかず、カウンターのために前線に残ることが多いですね。
それでは気になるコツを解説していきます。
オーバーラップのコツ
コツは大きく3つあります。
これらコツをしっかりと理解して行わないとカウンターを食らうことにもなるので、しっかりと見てもらえたらと思います。
コツ
- ボールホルダーの状況を見極める
- ボールの行方を予測する
- コントロールした瞬間にスピードに乗って追い越す
それぞれ解説していきます。
ボールホルダーの状況を見極める
そもそもボールホルダーの状況が良くない状況でオーバーラップをしてしまうとカウンターを食らいやすいです。
そのためボールホルダーの状況が前向きで選択肢が色々とある状況の中でオーバーラップをする判断をする必要があります。
下図のようなボールホルダーに強烈なプレッシャーがかかっていて、後ろ向きの状況ですることは望ましくありません。
逆に下図の場合はボールホルダーが良い状況、でWGの選手にボールが入りそうならするべきですね。
これは追い越す対象の選手(ここでいうWG)がボールを持つ前に、考えておかなければいけない超重要なことです。
ボールの行方を予測する
そしてこれも追い越す対象の選手がボールを持つ前に考えておかなければいけないことになります。
そもそもボールの行方が自分がいる方に来なさそうなら、オーバーラップをするべきではない方が多いです。
例えば以下の感じでボールホルダーが良い状況だが、自分たちの方を見ていない状況とかですね。
もちろん次の瞬間にこちら側を見てくれる可能性があるため、可能性がゼロになったわけではありません。
そのためボールの次の行方を常に予測しておく必要があるということです。
コントロールした瞬間にスピードに乗って追い越す
そしてボール状況を見極め、ボールの行方がこちら側に来そうならオーバーラップのスタートを切ります。
そしてスタートを切った後は、追い越す対象の選手がコントロールした瞬間にスピードに乗ってちょうど追い越せていることが望ましいです。
それは攻撃のスピードを緩めないためですね。
もしこれが遅いと攻撃のスピードが遅くなり相手のスライドが間に合ってしまうことがあります。
以上がオーバーラップのコツでした。
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オーバーラップ「まとめ」
オーバーラップとはボールホルダーを外側から追い越すプレーのことを言います。
そして内側を追い越すプレーがインナーラップです。
メリットがこちら
メリット
- 数的優位が作りやすい
- カウンター対策にもなる
デメリットがこちら
デメリット
- 疲労が溜まる
- カウンターのスペースを空けることになる
コツがこちら
コツ
- ボールホルダーの状況を見極める
- ボールの行方を予測する
- コントロールした瞬間にスピードに乗って追い越す
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