・サッカーで良く聞くフォーメーションって何?
・フォーメーションの特徴は?
・それぞれのフォーメーションを採用している代表的なチームは?
今回は上記の疑問を解決していきます。
本記事の内容
全フォーメーションの特徴、相性、代表的なチームを徹底解説
本記事の信頼性
サッカーの試合を見ていると、4-3-3とか4-2-3-1とかそんな言葉を聞いたことがあると思います。
それはフォーメーションと呼ばれるものになります。
しかしフォーメーションはたくさんあるため、どれがいいのか?またどんな特徴があるのか?わからないですよね...
僕も小学生のころから「ややこしいねん!」と思っていましたm(__)m
そのためこの記事でフォーメーションを完全攻略することができるようにしました。
今回はフォーメーションのまとめ編ということで、早速説明していきます。
目次
サッカーのフォーメーションとシステムは異なるもの
フォーメーションという言葉と似たような言葉として「システム」という言葉を聞いたことがあると思います。
実はこの2つは似ているようで、性質が異なるものなのです!
フォーメーション
チーム全体を活かすための基本的な陣形
→つまりテレビの解説者が1番初めに紹介するもの
システム
フォーメーションを軸にして攻撃時や守備時に流動的に変化する形
→つまり試合の中で変化するもの
解説者がたまに「このチームは攻撃は4-3-3で守備は4-4-2ですね~」とか言っているのはシステムだということです。
まぁでも単にサッカー観戦する際は特別気にしなくていい言葉の違いですね。
指導者の方はしっかりと理解しておくべきですが。
フォーメーションとは基本陣形
こちらサッカーの試合の前によく見るフォーメーションの図だと思います。
黄色が4-4-2、赤色が4-2-3-1ですね。
システムとは変化する形
こちらは黄色がボールを保持した時の図です。
黄色の⑨⑧が中央に入ることで4-2-2-2になっていることがわかると思います。
そして赤色⑩が前に上がることで4-4-2になっていますね。
システムとはこのように基本フォーメーションから動いた形ということです。
メモ
もちろん基本フォーメーションから動かない場合もあります。
フォーメーションを決める理由
そもそもの話ですが、別にサッカーの試合でフォーメーションを決定しないといけないというルールはありません。
でもなぜ決めるのか、それは以下の理由からです。
フォーメーションを決める理由
・それぞれの選手の大体の立ち位置を明確にするため
・それぞれの選手に共通認識を持たせるため
・チームが目指すサッカーを可能な限り実現するため
それぞれ簡単に解説します。
それぞれの選手の立ち位置を明確にするため
フォーメーション決めていると、それぞれの選手が大体どこに立てばいいのか、またどんな動きをするのかがわかりやすくなります。
例えば「君はサイドバックだ!」と言われても4-4-2のサイドバックと3-5-2のサイドバックとではまるで役割が違います。
3-5-2のサイドバックの方がより攻撃参加を頻繁に行わないといけないのです。
つまりフォーメーションを明確にしておくことで選手それぞれの役割がある程度明確になるということです。
それぞれの選手に共通認識を持たせるため
フォーメーションを決めることで、チーム全体に共通意識を持たせることが可能となります。
例えば「負けているから4-4-2から3-4-3に変更するぞ」と監督から指示があると、点を取りにいくんだというメッセージになりますね。
しかもそれを一人だけでなく選手全員がわかっているとより強固な認識になり、プレーがしやすくなります。
チームが目指すサッカーを可能な限り実現するため
まずそもそもですが、それぞれのフォーメーションにおいて特徴があります。
チームが目指すサッカーを実現するためには「目指すサッカーに適したフォーメーション」を決定することで達成しやすくなります。
例えば4-4-2は守備に特徴があるから、カウンターサッカーを目指すチームは使いやすい。
3-4-3は斜めのパスラインが複数できるから、ポゼッションサッカーをするのに適したフォーメーションなど。
そしてここからはそのフォーメーションの種類と、特徴を解説していきます。
サッカーにおけるフォーメーションの種類は大きく5つある
サッカーのおけるフォーメーションは正直細かく分けるときりがないです...
とはいえ、ベースとなるフォーメーションは5つあるのでこの5つだけ理解しておけばOKです。
というのも細かく分けた際のフォーメーションはこの5つがベースとなっているからですね。
フォーメーションの種類
- 4-4-2
- 4-2-3-1
- 4-3-3
- 3-4-3
- 3-5-2
それぞれ代表的なチームを紹介しつつ紹介します。
4-4-2
4-4-2はディフェンダー(以下DF)が4人、ミッドフィルダー(以下MF)が4人、フォワード(以下FW)が2人という並びですね。
4-4-2の代表的なチームはスペインリーガエスパニョーラのアトレティコマドリードです。
近年ヨーロッパの舞台でも急激に結果を残しているクラブです。
4-2-3-1
4-2-3-1はDFが4人、ボランチが2人、MFが3人、FWが1人の並びです。
代表的なチームはドイツブンデスリーガのバイエルンミュンヘンです。
メガクラブと呼ばれ、常に世界的な有名選手が所属していますね。
4-3-3
4-3-3はDFが4人、MFが3人、FWが3人の並びです。
イングランドプレミアリーグのリバプールが採用していることでも有名です。
リバプールというと2018-19シーズンにはヨーロッパチャンピオンにもなった最近かなりサッカー界を引っ張っているチームです。
3-4-3
3-4-3はDF3人、MF4人、FW3人の並びですね。
3-4-3は正直基本フォーメーションというより、攻撃的なプランBとして使われることが多いですかね。
その中でもドイツブンデスリーガのドルトムントはこれを基本フォーメーションとして採用している数少ないチームです。
3-5-2
3-5-2はDF3人、MF5人、FW2人という並びですね。
3-4-3よりは基本フォーメーションとして採用しているチームは多いですが、これもあまり多くは無いです。
しかしイタリアセリエAのインテルが3-5-2を採用しています。
というより就任したコンテ監督のかなり好みのフォーメーションですね。
また今回の話とは少し逸れますが、今回の記事ではポジションを大きくDF、MF、FWという形で分けました。
しかし本来ポジションは7つ存在しています。
それらポジションの名前、役割などを解説した記事は下記にあるので、こちらも合わせて参考にどうぞ
-
サッカーの全ポジションの役割はこの1記事で理解できる「まとめ」
続きを見る
続いて、それぞれのフォーメーションの特徴を簡単にご紹介します。
個別記事にて画像付きで解説しているので、より詳しく知りたい方はそちらもどうぞ
フォーメーションにはそれぞれ特徴がある
先述しましたが、それぞれのフォーメーションにおいてある程度特徴があります。
フォーメーションを決定する際に、この特徴をある程度加味したうえで監督は決定する必要があります。
それではそれぞれ説明していきます。
4-4-2の特徴
4-4-2の長所
- DF、MF、FWとバランスよく人数が配置されていること
- 各選手間の距離が良いので守備時に相手のスペースを埋めやすい
- 2FWなのでカウンターを行いやすい
4-4-2の短所
- 各ラインが均等に並んでいるためパスラインが少ない
- サイドハーフの運動量が多い
- スペースをうまく埋めないと簡単に前進される
- 中央のスペースで数的不利ができやすい
またこちらで画像付きで解説しておりますので、より詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
-
サッカー4-4-2フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説
続きを見る
個人的に守備においての最強フォーメーションは4-4-2だと思っています。
4-2-3-1の特徴
4-2-3-1の長所
- それぞれの選手との距離感が良い
- 距離感が良い=たくさんの関わりを持つことができる(攻撃&守備)
- 中央で数的優位を作りやすい
- リスク管理を行いやすい
4-2-3-1の短所
- 守備時にFWとトップ下の役割を明確にしないと簡単に前進される
- トップ下が守備を行わない場合はサイドハーフの運動量が必要
- サイドハーフも守備を行わないと守備者が少なくなる
- 1FWの能力に大きく左右される
またこちらで画像付きで解説しておりますので、より詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
-
サッカー4-2-3-1フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説
続きを見る
4-3-3の特徴
4-3-3の長所
- それぞれの選手との距離感が良い
- 斜めのパスラインができるためポゼッションを行いやすい
- 中央でもサイドでも数的優位を作りやすい
- リスク管理を行いやすい
4-3-3の短所
- 3ボランチの運動量がかなり必要
- サイドで数的不利を作られやすい
- 強いセンターバックがいないとクロスから簡単に失点する
- 3トップの能力が低い場合そもそも意味ない
またこちらで画像付きで解説しておりますので、より詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
-
サッカー4-3-3フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説
続きを見る
個人的に4-3-3は攻撃において最強のフォーメーションだと思っています。
3-4-3の特徴
3-4-3の長所
- 中央でもサイドでも数的優位が作りやすい
- パスラインがどこでも複数確保できる
- それぞれの選手の役割が明確でプレーしやすい
- リスク管理を行いやすい
3-4-3の短所
- サイドハーフの運動量がかなり必要
- 後ろの枚数が余り過ぎることがある
- 攻撃と守備が分断されることがある
またこちらで画像付きで解説しておりますので、より詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
-
サッカー3-4-3フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説
続きを見る
3-5-2の特徴
3-5-2の長所
- 中央で数的優位が作りやすい
- FWがサイドのスペースを自由に活用できる
- リスク管理を行いやすい
- DFラインを5枚にすることで1人が抜けても4人いる状態にできる
- カウンターを行いやすい
3-5-2の短所
- サイドハーフとボランチにかなりの運動量が必要
- サイドで数的不利になりやすい
- 2トップが孤立することがある
- 相手のサイドバックへのタイプが不明確になりやすい
またこちらで画像付きで解説しておりますので、より詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
-
サッカー3-5-2フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説
続きを見る
サッカーのフォーメーション完全解説まとめ
以上が、フォーメーションについてでした。
最後にこの5つのフォーメーションだけ知っておいてくださいという5つを復習します。
フォーメーションの種類
- 4-4-2
- 4-2-3-1
- 4-3-3
- 3-4-3
- 3-5-2
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