・サッカーで良く聞くフォーメーションって何?
・3-5-2の特徴は?
・3-5-2の相性の良い&悪いフォーメーションは?
・3-5-2を採用している代表的なチームは?
今回は上記の疑問を解決していきます。
本記事の内容
・フォーメーションとシステムの違い
・3-5-2の代表的なチーム
・3-5-2の特徴
・3-5-2のその他フォーメーションとの相性
本記事の信頼性
サッカーの試合を見ていると、4-3-3とか4-2-3-1とかそんな言葉を聞いたことがあると思います。
それはフォーメーションと呼ばれるものになります。
しかしフォーメーションはたくさんあるため、どれがいいのか?またどんな特徴があるのか?わからないですよね...
僕も小学生のころから「ややこしいねん!」と思っていましたm(__)m
そのため当ブログでフォーメーションを完全攻略することができるようにしました。
今回は3-5-2編ということで、早速説明していきます。
目次
そもそもフォーメーションとシステムは異なるもの
フォーメーションという言葉と似たような言葉として「システム」という言葉を聞いたことがあると思います。
実はこの2つは似ているようで、性質が異なるものなのです!
フォーメーション
チーム全体を活かすための基本的な陣形
→つまりテレビの解説者が1番初めに紹介するもの
システム
フォーメーションを軸にして攻撃時や守備時に流動的に変化する形
→つまり試合の中で変化するもの
解説者がたまに「このチームは攻撃は4-3-3で守備は4-4-2ですね~」とか言っているのはシステムだということです。
まぁでも単にサッカー観戦する際は特別気にしなくていい言葉の違いですね。
指導者の方はしっかりと理解しておくべきですが。
フォーメーションとは基本陣形
こちらサッカーの試合の前によく見るフォーメーションの図だと思います。
黄色が4-4-2、赤色が4-2-3-1ですね。
システムとは変化する形
こちらは黄色がボールを保持した時の図です。
黄色の⑨⑧が中央に入ることで4-2-2-2になっていることがわかると思います。
そして赤色⑩が前に上がることで4-4-2になっていますね。
システムとはこのように基本フォーメーションから動いた形ということです。
メモ
もちろん基本フォーメーションから動かない場合もあります。
3-5-2を採用する代表的なチーム
僕が1番3-5-2を採用しているチームでご紹介したい、また好きなチームがあります。
それはコンテ監督のインテルですね。
コンテ監督はユベントス、チェルシーなど率いてきたほとんどのチームで3-5-2を採用していることからかなり得意なフォーメーションなのでしょう。
コンテ監督のインテル
基本フォーメーションは3-5-2ですがエリクセンが出場する際、またさらに攻撃的に行こうとする際は3-4-1-2のような形にもなります。
不動のラウタロとルカクの強力2トップは破壊力抜群ですね。
もし気になる方はコンテ監督のインテルをぜひ参考にしてみてください。
3-5-2の特徴
サッカーは完璧なフォーメーションなど存在しないと言われています。
チームの特徴によっても、選手の特徴によっても適したフォーメーションは異なるからですね。
つまりどのフォーメーションでも長所と短所が存在するということです。
3-5-2の長所
- 中央で数的優位が作りやすい
- FWがサイドのスペースを自由に活用できる
- リスク管理を行いやすい
- DFラインを5枚にすることで1人が抜けても4人いる状態にできる
- カウンターを行いやすい
3-5-2の短所
- サイドハーフとボランチにかなりの運動量が必要
- サイドで数的不利になりやすい
- 2トップが孤立することがある
- 相手のサイドバックへのタイプが不明確になりやすい
またそもそも3バックか4バックかどっちがいいの?ということをサッカー「3バックvs4バックどっちが強い?」プロコーチが徹底解説にて解説しているので合わせて読んでもらえると理解が深まります。
それぞれ詳しく解説していきます。
3-5-2の長所
再度長所はこんな感じです。
3-5-2の長所
- 中央で数的優位が作りやすい
- FWがサイドのスペースを自由に活用できる
- リスク管理を行いやすい
- DFラインを5枚にすることで1人が抜けても4人いる状態にできる
- カウンターを行いやすい
画像を用いて解説していきます。
中央で数的優位が作りやすい
3-5-2は中央に人が多いフォーメーションのため、4-4-2などと対戦する際は特に中央に数的有利が作りやすいです。
FWがサイドのスペース自由に活用できる
ウィングがいないので、フォワードがサイドに流れることでサイドのスペースを有効活用しやすくなります。
もちろんボランチがそのスペースを使ってもいいと思います。
リスク管理を行いやすい
3人のセンターバック、3人のボランチなのでリスク管理がかなり行いやすいです。
もしその中から1人~3人ほど攻撃参加をしても、後ろの3人はキープできることになります。
試合を制するための「2種類のポジティブトランジション」を徹底解説でも同様に解説しています。
DFラインを5枚にすることで1人が抜けても4人いる状態が作れる
3-5-2は守備時には基本的にサイドハーフの選手がDFラインに入る形になります。
そのためもし1人が抜けても4人をキープできるのでDFラインに穴ができにくいですね。
カウンターを行いやすい
フォワードに2人いるため、素早いカウンター攻撃を行うことが可能です。
試合を制するための「2種類のポジティブトランジション」を徹底解説ではさらの詳しい内容を解説しています。
3-5-2の短所
再度3-5-2の短所を紹介します。
3-5-2の短所
- サイドハーフとボランチにかなりの運動量が必要
- サイドで数的不利になりやすい
- 2トップが孤立することがある
- 相手のサイドバックへのプレスが不明確になりやすい
短所も画像付きで解説していきます。
サイドハーフとボランチにかなりの運動量が必要
3-5-2はサイドに人が少ないフォーメーションなのでその分、サイドハーフとボランチにかなりの運動量が必要です。
下図のようにボランチはサイドの守備も行わないといけません。
サイドで数的不利になりやすい
ボランチがサイドの守備を行わないといけないとはいいながらも、それに間に合わないことだってもちろんあります。
その場合サイドで数的不利になりやすいですね。
2トップが孤立することがある
カウンターを行いやすいという長所もありますが、逆に言うとフォワードに任せっきりになり孤立することがあります。
相手のサイドバックへのプレスが不明確になりやすい
ウィングがいないので、相手のサイドバックに対するマーク、プレスが不明確になりやすいですね。
それこそ上図のようにサイドハーフを思い切って出すと、うまくプレスを行えます。
続いて3-5-2を採用する際に相性の良い相手、悪い相手を紹介していきます。
フォーメーションの相性について
それぞれのフォーメーションにおいてやっぱり相性の良し悪しはあります。
それは選手の特徴や、そのチームがそのフォーメーションにおいてどんなサッカーをするのか?といったことが大きく影響することです。
しかしある程度、構造上においてフォーメーションの相性の良し悪しはあります。
3-5-2はけっこう難しいポジションなので良し悪しがわかれますね...
3-5-2とその他フォーメーションとの相性
3-5-2と良い相性
・4-4-2(攻撃時)
3-5-2と悪い相性
・4-2-3-1
・4-3-3
4-4-2に相性がいい
3-5-2は4-4-2に対してDFライン、ボランチで数的優位が作れる
またフォワードに対しても2センターバックが同数なので中央からかなり攻めやすいですね。
しかし4-4-2は守備においてかなり理にかなったフォーメーションなので、中央をうまく消されるとかなり攻撃するのが難しくなります。
4-2-3-1や4-3-3との相性が悪い
3-5-2はサイドで数的不利になりやすことから、サイド攻撃に人数を費やせることができる4-3-3や4-2-3-1と相性が良くないです。
一時的に数的不利、または数的同数になる機会が多くなりますね...
以上、3-5-2のシステムの特徴と相性でした。
下記記事にて全フォーメーションの解説を行っておりますので、その他のフォーメーションも気になる方は参考にどうぞ
-
サッカーの全フォーメーションを完全理解できる渾身の1記事
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3-5-2フォーメーション【まとめ】
いかがでしょうか?
再度まとめとして長所と短所を紹介します。
3-5-2の長所
- 中央で数的優位が作りやすい
- FWがサイドのスペースを自由に活用できる
- リスク管理を行いやすい
- DFラインを5枚にすることで1人が抜けても4人いる状態にできる
- カウンターを行いやすい
3-5-2の短所
- サイドハーフとボランチにかなりの運動量が必要
- サイドで数的不利になりやすい
- 2トップが孤立することがある
- 相手のサイドバックへのタイプが不明確になりやすい
途中で解説したように3-5-2は活用するのがけっこう難しいポジションだとわかっていただけたと思います。
だからあまり3-5-2を採用しているチームがないのでしょう。
コンテ監督は数少ない3-5-2で成功した監督だと言えます。
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