こんにちは!kanouseiblogです!
中学生向けの練習メニューが知りたい!
グアルディオラ監督がやっている偽サイドバックをするにはどんな練習メニューがいいんだろう?
稀代な戦術家と知られる現マンチェスターシティ監督グアルディオラが、採用した偽サイドバック
当時革新とも言えるアイディアだったが、それを行うための練習メニューはどんな風にすればいいんだろう。そう考える人も少なくないと思います!
僕は実際に中学生を指導していますが、偽サイドバックを戦術として使うことが多いです。
しかもそれをある状況下において選手の判断で実行させているので、「監督が言っているから」という理由で動いているわけではありません。
この記事を読むと、偽サイドバックを選手自身の判断で行うようになる練習メニューがわかります。
こちらは初心者向けの練習メニューの作り方です
参考にしていただけたらと思います!
目次
偽サイドバックとは
従来ならサイドバックはチームに幅をもたらす選手、クロスをあげる選手という認識が強かったが多様性が求められる現代サッカーにおいてはサイドバックにも多数の役割が求められるようになった
偽サイドバックとは一般的にサイドバックがボランチくらいの中央のポジションに位置することを指す
もちろんそれにはメリット、デメリットが存在している
メリット
- サイドバックをマークしている選手orサイドバックのパスラインを切ろうとしている選手に迷いが生じる
- 相手のボランチやトップ下の選手が中央に入ってきたサイドバックの選手へ誰がプレスに行けばいいのかわからなくなる
- 中央で数的優位を作ることができる
- サイドハーフの選手がフリーになること、もしくは1vs1の状況を作りやすくなる
以上がメリット
あくまでサイドバックが中央へポジションを取ることが目的ではなく、チームが安定してボールを保持するために、またはボールを前進させるためにということを忘れてはいけないです!
デメリット
- 仲間とポジションが被ってしまう可能性がある(状況判断していない場合)
- 自分のポジションから離れることになるので、ボールを奪われた瞬間にサイドのスペースが空く
- サイドバックの特徴によっては、その選手の可能性を小さくすることもある
以上がデメリット
ただ単にサイドバックが中に入れ!ではダメなのです。
チーム戦術、原則という枠組みの中でサイドバックが中央のスペースを使った方が良い場合は、そういうアクションを起こした方がいいのです。
練習メニューの前に原則が大事
練習メニューより、チームにある一定の原則を与えることの方が先です。
そうでないと選手自身が考えずにサイドバックが中に入るアクションを起こしてしまいます。
例えばグアルディオラでいうと、
- 安定してボールを保持するために、中央でフリーの選手を作る
- 1vs1に強いサイドの選手にその状況を作ること
この2つがチーム原則の1つとして課されているように見えます。
サイドバックが中に入ることという原則ではなく、あくまで中央でフリーの選手ができればいいということです。
その方法としてサイドバックが中に入る、という考え方でないと選手自身で判断することができません。
練習メニューの前にこのようなチーム原則を考えましょう!
中学生向け練習メニュー
主な解決方法は2種類
①インサイドハーフがタイミングよく受けることで3人目でフリーマであるサイドバックを用いて前進すること
②インサイドハーフとアンカーの選手がスペースを作ることで、中央にフリーマンを作りだし前進すること
これがこの状況下における大きな解決策
これら2つを習得するために練習メニューを作成
原則
相手が中央をマンツーマンDFしている場合
- 中央のスペースにフリーマンを作ること
- スペースを作ること
- タイミングよくサポートすること
相手と状況の想定
自チームは4-1-4-1
自陣GKからビルドアップがスタートする状況
相手は3トップで外側から内側に誘導してくる狙いのある相手
ルール
中央の3つのエリアに位置する選手はエリアを横に移動することはできない
守備はどこにいてもOK
攻撃方向は決まっている
サイドバックの選手は3つのエリアの両端に侵入してきてもOK
ポイント
相手の中央でのマーク状況を観ること
①インサイドハーフが受けることができないくらい困難な状況の場合
→インサイドハーフは自分が受けることではなく、スペースを作ることを優先する
→そのスペースにタイミングよくサイドバックが侵入する
②インサイドハーフがタイミングよく受けるアクションを起こしそうな場合
→サイドバックは外側にいることで、3人目でボールを受けることができる
※この場合は逆に中に入ってきてはいけない
まとめ
あくまでサイドバックが中に入ることが目的ではなく、ある一定の状況下においてボール保持を安定させるため、ボールを前進するために存在するアクションということを忘れてはいけないです!
つまり相手の状況によって適切なアクションを起こすこと
これがこの練習メニューでは必然的に起きるようになっているので、監督があえて言わなくても選手が状況を観て解決するようになります。