リバプールvsチェルシー【試合分析】

2019年9月25日

こんにちは!kanouseiblogです!

リバプールってどんな戦術か知りたい

チェルシーってどんな戦術かしりたい

そういった方はけっこういると思います!

そんな方のために、つい先日チェルシーvsリバプールプレミアリーグが行われたので分析を行いたいと思います!

この記事を読むとチェルシーとリバプールがこの試合で行った戦術がわかります!

それではどうぞ!

目次

結果

結果は2-1でリバプールの勝利

前半に用意されたセットプレーにより、2得点を奪ったリバプールが後半のチェルシーの猛攻を耐えきって勝利したような展開になった

リバプールは各選手の戦術浸透度とそのプレーを行う質が非常に高く、特に前半の30分過ぎまではチェルシーを圧倒していた

ただ後半はリバプールの戦術上負担が大きいVOの選手を中心に疲労していたことから、我慢の展開が続いた

ここで我慢できるのが数年前のリバプールにはなかった強いところ

対するチェルシーは、前半こそ相手の質に違いを見せられたが若手中心のメンバーで本当によく戦っていたと思う

サイド攻撃を中心に決定機を何度も作っていた

ランパード監督の戦術が浸透したり、若手がさらに成長するとすごく良いチームになるだろう

ここからは両チームのメンバーと戦術を説明していく

チェルシー スタメン 背番号 ポジション

フォーメーション 4-3-2-1

1 GK ケパ

4 RCB クリステンセン

29 LCB トモリ

28 RSBアスピリクエタ

33 LSBエメルソン

7 RVO カンテ

5 VO ジョルジーニョ

17 LVO コバチッチ

10 RWG ウィリアン

19 LWG マウント

9 CF アブラハム

リバプール スタメン 背番号 ポジション

フォーメーション 4-3-3

13 GK アドリアン

32 RCB マティップ

4 LCB ファンダイク

66 RSB アーノルド

26 LSB 

14 RVO ヘンダーソン

3 VO ファビーニョ

5 LVO ワイナルドゥム

11 RWG サラー

9 CF フィルミーノ

10 LWG マネ

チェルシー戦術 分析 前半 

攻撃

相手WGがCBに対してSBにパスコースを切るプレッシングを行うが、それが間に合わない場合なおでSBにボールが入るとそのサイドに近いボランチがプレッシングを行うのがリバプールの守備

それに対してチェルシーは7カンテがアスピリクエタ、ウィリアンと同じサイドレーンに入るアクションを起こすことでサイドで数的優位を作る狙い

さらにウィリアンが内側のハーフレーンに入る動きを行うことでリバプールのLSBロバートソンがウィリアンかカンテかどちらをマークすればよいかわからなくなる状態を作る

最初のプレーでこのアクションを起こしてボールを前進させることに成功していたので、かなり準備をしてきたアクションだろう

守備

4-3-3のような形で相手コートから積極的にプレッシングを開始することが多かった

特にLWGのマウントがプレッシングのスイッチを入れる機会が多く、リバプール側の右サイドでボールを奪う狙いがあったのではと思う

マウントはマティップのところへSBを切りながらプレッシング、そして中で奪う狙い

最初のプレーでこのアクションを起こしていたので、リバプールにすぐに対応されどこで、どのタイミングでボールを奪うのかというボールの奪い所がはっきりしていなかった

特に相手RSBのロバートソンによるビルドアップ能力が高いこと、サラーの動きの質が高いこともありほとんどの場合でうまくいっていなかった

後半残り5分から10分くらいで、少しだけ守備戦術が変わる

WGがプレッシングのスイッチを入れるのではなく、VOが相手CBまで出ることでプレッシングを行うアクションを数回起こしていた

比較的このアクションによる守備はうまく行っていたと思う

ある程度用意していたものだとは思うが、あくまで1つのアクションとしてだろう

総合的に 分析

チェルシーは前半の段階でエメルソン、クリステンセンが負傷交代というアクシデントがあったので少し運が悪かったように思える

そしてリバプールのハイラインのDFラインの背後を突くことで数回決定機を作れていたので、そこまで悲観する前半ではなかったように思える

リバプール戦術 分析 前半

攻撃

ロバートソン、マティップのところへ相手プレッシングが数回来た時点で即座にマティップとロバートソンの立ち位置が変わる

マティップがもう少し内側へ、ロバートソンが下がり目に位置することでマティップに対してマウントが外側を切りにくい状況を作る

そうすることでマティップへのプレッシングが弱くなり、そこから精度の高い縦パスが入るようになった

さすがヨーロッパ王者、相手のプレッシング状況を見て即座に立ち位置を変えることができる

切り替えの早さとプレッシング、3トップに注目が集まりがちだが、こういう細かいところで即座に変更ができるというのが強みなのだろう

そして3トップのWGであるマネ、サラーはサイドレーンまで幅をとることもあれば、ハーフレーンや中央レーンにいることもあり、それなりに自由を与えられている

内側へ入ってきたときは、SBであるアーノルド、ロバートソンが積極的にオーバーラップを行う

守備

いつものようにWGが外側から内側へ誘い出し、中央の3VOがボールを刈り取る戦術

3トップのポジションを高い位置でキープし、ボールを奪ってからのカウンターがより脅威になっていた

そしてこの戦術を成り立たせるためには、3VOの運動量とインテンシティーがかなりのレベルで要求される

相手がそれを見越してVOが外に出るアクションを起こしていたが、それもプレッシングの速度が速いので相手にうまくビルドアップを許していなかった

総合的に 分析

戦術の浸透度の高さと、それを行う選手の質が非常に高い

特に3トップにボールが入ると相手が2人3人いたとしても、なんとかしてしまう

特にフィルミーノが攻撃でも守備でもトップ下のような働きをすることでチームに多大な影響を与えていた

クロップ監督がスター選手をまとめる力が相当あるのだろう

チェルシー戦術 後半 分析

後半は攻守ともにそこまで大きな変更はなかった

ただ両SBであるアスピリクエタとマルコスアロンソのクロスを中心に攻撃を行っていたように思える

相手SBとVOの運動量が減ってきて、チェルシーは右ではアスピリクエタ、ウィリアン、カンテがうまく関係し、左ではマルコスアロンソ、マウント、コバチッチが関係していてかなり有効的なサイド攻撃のように見えた

チェルシー生え抜きのトモリ、マウント、アブラハムは後半はすごく可能性を感じさせるプレーを見せていた

リバプール戦術 後半 分析

守備で負担が大きかったヘンダーソンとワイナルドゥムの運動量が減ってきたことで、相手はよりサイド攻撃を中心に押し込まれる展開が多くなる

カンテに中央をドリブルで割られて失点したシーンでも本来ならヘンダーソンがファビーニョのカバーを行わないといけないべきだが、それも追いつかなかった

そして守備の改善を図りたかったクロップ監督はマネを下げてミルナーを投入

だが、ゲームの流れはそこまで大きく変わらずほとんどの展開でチェルシーに主導権を握られる

相手の攻撃を跳ね返すだけの展開が続くが、マティップ、ファンダイクを中心に相手の攻撃を跳ね返す

相手が決定機を外し続けてくれたこともあり、1失点で抑えることができて試合終了

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