・カウンターってなに?
・メリットデメリットとかあるの?
・良いカウンターを行う方法は?
今回は上記の疑問を解決していきます。
サッカー観戦をしていると、解説者の方が「このチームのカウンターには要注意ですね~」とか言っていることあると思います。
なんとなくわかるけど、結局どんなプレーがカウンターなの?ってのは明確にはわかっていない方が多いと思います。
そのためこの記事ではカウンターサッカーの隅々まで解説していくのと同時に、メリットやデメリットなどを徹底解説していきます。
そのためこの記事を読めばよりサッカー観戦が楽しくなりますよ。
もちろんコーチの方はサッカーの知識が深まるのと、カウンターをどのように行うのか?といった方法まで解説しているので参考になると思いますよ。
それでは解説していきます。
本記事の信頼性
目次
カウンターサッカーとは
カウンターとは「相手の守備組織が整うまでに素早く相手ゴールに迫るネガティブトランジションの種類」のことですね。
ここでは少々難しい言葉も使ってしまいましたが、つまり「ボールを奪ったらできるだけ早く相手ゴールに行くもの」というイメージでOKです。
カウンター以外のネガティブトランジションの種類を知りたい方は試合を制するための「3種類のネガティブトランジション」を徹底解説を参考にどうぞ
守備戦術がかなり発達している現代サッカーでは、ゆっくりボールを回しながら得点することの難易度が非常に高くなってきています。
そのためカウンターは得点を取るために必須なものになっています。
現代サッカーのプレー別得点率
現代サッカーではトランジション、組織攻撃、セットプレーの3種類に得点パターンを分けています。
それぞれの大体の解釈はこんな感じです。
・トランジション(ボールを奪ってから15秒以内の得点、パス5本以内の得点)
・セットプレー(PK、FK、CK、スローインが関わったもの)
・組織攻撃(ボールを奪ってから15秒以上の得点、パス5本以上の得点)
大体の目安として以上の解釈になっているだけなので、チームによって少しづつ変化することなどはあります。
そしてこれら3つのプレーのそれぞれの得点率は以下です。
・トランジション(50%~60%)
・セットプレー(20%~30%)
・組織攻撃(20%~30%)
ここからカウンター(トランジション)が現代サッカーの得点において非常に重要なプレーだということがわかるかなと思います。
ポゼッションサッカーと何が違う?
カウンターと対比されるものとしてポゼッションサッカーが挙げられます。
この2つの違いは何かと言うと「ネガティブトランジションにおいてのプレーの傾向が組織攻撃なのか、カウンターなのか」ということです。
分かりやすい言葉でいうと、「ボールを奪ってからゆっくり攻めるのか、早く攻めるのか」と言った感じです。
ポゼッションサッカーとは何かを「誰でも理解できるように解説」こちらも合わせて観ていただくとより理解が深まると思います。
とはいえ、サッカーはポゼッションか、カウンターかどちらか一方だけを使っているチームはありません。
ポゼッション傾向が強いチームでも相手に隙があればカウンターを行います。
そしてカウンター傾向が強いチームでも相手の守備が整うのが速いなら、ポゼッションを行います。
あくまでポゼッション、カウンターどちらの傾向が強いのか?という分け方しかできないのかサッカーです。
カウンターサッカーのメリット
カウンターのメリットは以下にあります。
メリット
- 得点の確率が非常に高い
- 全員にテクニックがそれほどいらない
この2つが大きなメリットですね。
それぞれ解説していきます。
得点の確率が非常に高い
カウンターは相手のゴール前にスペースがある状態で攻撃できることになるので、もちろん得点の確率が上がります。
逆にポゼッション(組織攻撃)になると相手のゴール前にスペースが限られているので得点をするのがより困難になります。
下図ではゴール前のスペースに相手選手がいることがわかると思います。
逆に下図ではよりスペースが広く活用できることがわかります。
このようにカウンターにおいてはゴール前のスペースを広く使うことができるので、得点の確率が非常に高いということになります。
ちなみにカウンターを行う際は2トップいるフォーメーションを使うのが理想です。
サッカー4-4-2フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説とサッカー3-5-2フォーメーションの特徴と相性をプロコーチが解説でも解説しているので合わせてどうぞ
全員にテクニックがそれほどいらない
カウンターはボールに触れる人数が少ないので、全員にテクニックがそれほどいらないことになります。
逆にポゼッションの場合はGK含め全員に高いテクニックがないと、得点をすることは非常に難しいです。
下図から見てもわかると思いますが、相手ゴールに行くまでにボールに触れている選手はボランチとフォワードだけですね。
特にFW、サイドハーフの能力、テクニックが高ければ得点をすることができます。
サッカーのポジション「フォワード11の役割を画像付きで解説」とサッカーのポジション「サイドハーフ13の役割を画像付きで解説」にてそれぞれのポジションにおける役割を解説しているので合わせてどうぞ
このように手数が少ないとその他の選手にそれほどテクニックが必要になりません。
カウンターサッカーのデメリット
メリットがあればもちろんデメリットもあります。
デメリットは以下になります。
デメリット
- 状況によってはかなり疲労がたまる
- 特定の選手に依存してしまうことが多い
それぞれ解説していきます。
状況によってはかなり疲労がたまる
特にフォワード、サイドハーフはかなりの距離を走らないといけません。
ボールを奪ってから下図のようなスプリントを何度も繰り返すと当然疲労は溜まりやすいですね。
逆にボールを奪ってからゆっくり攻める場合は、フォワードのちょっとした休憩にもなるのでそこまで疲労は溜まりにくいですね。
特にカウンター傾向がかなり強くて、ゆっくりとポゼッションする傾向が少ないチームによくある現象です。
特定の選手に依存してしまうことが多い
特にフォワードの選手に依存してしまうことが多いですね。
カウンターを主な戦術として良い結果を残しているチームは大体フォワードの能力が非常に高いです。
でもそのフォワードがいなくなってしまうと途端に得点できなくなってしまうことはよくあります。
とはいえ、これはポゼッションサッカーでも同様に言えるので一概にデメリットと言えないかもしれませんが。
良質なカウンターサッカーを行う方法
カウンターでより得点率を上げる、またより相手に脅威を与えるためにポイントが2つあります。
逆に言うとカウンターで得点できないチームは以下の2つができていないということにもなりますので、観戦する際の参考にもしてもらえたらと思います。
ポイント
- 守備の際の立ち位置を考える
- 奪ったエリアごとの約束事を明確にする
それぞれ簡単に解説していきます。
守備の際の立ち位置を考える
サッカーでは守備の際のそれぞれの選手の立ち位置が、そのまま攻撃に影響します。
そのため守備の際の立ち位置をよりカウンターも行いやすい立ち位置にする必要があります。
例えば以下のシーンではボールを奪った瞬間にすぐにゴールに行ける立ち位置にフォワードがいることがわかります。
しかし以下のシーンではボールを奪ってからゴール前に顔を出すまでに少し時間がかかります。
その結果相手の戻りの方が速くてカウンターで得点できないことになります。
そのため守備の際の立ち位置を「ボールを奪ったことも考えて」調整する必要があるということです。
奪ったエリアごとの約束事を明確にする
奪ったエリアによって「どこのスペースを使うのか?」ということをチームで共有しておくとよりカウンターを行いやすくなります。
例えば以下のような感じで決めます。
・サイドレーンの中央エリアで奪った場合
・相手サイドレーンの深くのスペースを使う
・近い方のフォワードが走る
そうすると下図のようなプレーが明確になります。
逆にこれらが明確になっていない場合は下図のような感じで、せっかくのカウンターのチャンスを見逃すことになります。
これは5レーン理論に基づいて考えることで、選手はより分かりやすくなると思いますので5レーン理論についてはこの1記事だけ見ておけばOKを参考にどうぞ
また途中でフォワードの特徴や、ポジションの役割を解説した記事を紹介しましたが下記記事でまとめているので、こちらも参考にどうぞ
-
サッカーの全ポジションの役割はこの1記事で理解できる「まとめ」
続きを見る
-
サッカーの全フォーメーションを完全理解できる渾身の1記事
続きを見る
カウンターサッカーとは「まとめ」
カウンターとはボールを奪ってから時間をかけずに相手ゴールに向かっていくことです。
そしてメリットは以下
メリット
- 得点の確率が非常に高い
- 全員にテクニックがそれほどいらない
そしてデメリットは以下
デメリット
- 状況によってはかなり疲労がたまる
- 特定の選手に依存してしまうことが多い
良質なカウンターを行う方法、また良いカウンターを行っているかどうかの判断基準は以下
ポイント
- 守備の際の立ち位置を考える
- 奪ったエリアごとの約束事を明確にする
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