サッカーのみちしるべ
日本サッカー協会公認B級ライセンス保持(A級取得見込み)
プロサッカーコーチ9年目
小学生年代と中学生年代を中心に年間600コマ以上指導
・元日本代表監督のハリルホジッチ監督の現在は?
・解任の真相は?
・戦術や戦績は?
今回は上記のことについて説明してきます。
2018年ロシアワールドカップ直前になぞの解任がありましたね。
まだまだ記憶に新しいと思います。
そんなハリルホジッチ監督の現在や本当の解任理由、また戦術などを詳しく解説していきます。
それではどうぞ
目次
ハリルホジッチの現在【モロッコ代表監督】
現在はモロッコ代表の監督を務めています。
日本代表解任後
2018年7月 日本代表監督 解任
2018年10月 フランスリーグ1 FCナント 就任
※その後数か月で解任
2019年8月~現在 モロッコ代表監督
代表とクラブチームを合わせてモロッコ代表で12チーム目のようです。
ほとんどが契約満了ではなく途中解任
しかもその理由も成績不振もあれば、フロントとの方向性の違いなど
良くも悪くも強烈な個性がある監督だと言えると思います。
ハリルホジッチ監督【日本代表時代の戦績】
38試合 21勝 9分 8敗 となっています。
歴代日本代表と比べても意外と高い勝率になっています。
こちら参考にしてください
(1998~2002)トルシエ監督
→50試合 23勝 15分 12敗
(2002~2006)ジーコ監督
→71試合 38勝 15分 18敗
(1997~1998、2007~2010)岡田監督
→64試合 31勝 16分 17敗
(2010~2014)ザッケローニ監督
→55試合 30勝 12分 13敗
(2018方~)森保監督
→23試合 16勝 4分 3敗
では歴代の日本代表監督と比べると勝利が割と高い方のハリルホジッチ監督ですが、なぜ解任されてしまったのか、それについて述べていきたいと思います。
また個人の意見も入っていますので、ご了承ください。
ハリルホジッチ【なぜ日本代表監督を解任されたのか】
日本代表選手と日本サッカー協会の両方とうまくコミュニケーションがとれなかったからです。
ハリルホジッチさんに対して選手側から戦術の微調整などの訴えがあったが、それは受け入れられず。
日本サッカー協会のトップである田島会長、当時技術委員長であった西野さんともコミュニケーションをとる機会さえ少なかったようです。
後にハリルホジッチさんはこう語っています。
なぜ(田嶋幸三・日本サッカー協会)会長にしても、西野(朗、日本協会技術委員長=当時、現日本代表監督)さんにしても、「ハリル、問題があるぞ」と言ってくれなかったのか。一度として。誰も何も言おうとしなかった。西野さんは、私に何か言おうとしていたが…。
時事ドットコムニュース サッカー日本代表監督解任 ハリルホジッチ氏会見 https://www.jiji.com/jc/v4?id=201804vahid0003
これを見てわかるのが、ハリルホジッチさんだけの責任ではないということです。
日本サッカー協会は日本代表監督に選んだ任命責任がある。
技術委員長には現場において円滑に選手と交流するための間に入る責任がある。
ハリルホジッチ【解任は日本サッカー協会に責任がある】
僕はハリルホジッチさんは本当に日本のために全力で必死で働いてくれた監督だと思っています。
自分のやるべき仕事の120%以上のことをやってくれたと思います。
日本サッカー協会は監督としての戦術、人柄などを考慮し日本サッカーが成長するために監督を選びます。
にも関わらずコミュニケーション不足という理由で解任するのは明らかに日本サッカー協会に責任があると思います。
それをハリルホジッチさんの戦術が悪い、人柄と日本人の性格が合わなかったからだ...とハリルホジッチさんの責任にするのは間違いだと思います。
何度も言いますがハリルホジッチさんは自分がするべき仕事の120%以上の働きをしていました。
特筆すべき点を挙げたいと思います。
ハリルホジッチ【日本代表監督としての働きぶり】
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サッカー協会に自分のオフィスがないということを聞き、即日で作ってもらいそこに寝泊まりすることがあった
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国内組、海外組関わらず自分の目で気になる選手を見に行っていた→三か月間ヨーロッパで視察していたこともある
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メディアに対し自分の思いと日本代表選手の選出理由など細かく説明していた
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選手とは合宿所でも電話でもかなりの回数コンタクトをとっていた
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勝利に対するメンタリティーを植え付けようとした
もちろん今までの日本代表監督も同じようなことをされてきたのかもしれませんが、僕の中では一番熱意、思いが伝わってきた監督でした。
そしてザッケローニ監督さん時代は選手の思い、やりたいサッカーをかなり尊重しているようなイメージでした。
ハリルホジッチさんの場合は日本が世界で勝つためのモデルケースを用意したからそれについてこいというようなイメージです。
ザッケローニさんについてはこちらを参考にしてください
ハリルホジッチ【日本代表時代の選出選手は?】
1vs1の部分で強度を保ち、素早く相手ゴールまでボールを運ぶサッカーという感じです。
その結果1vs1勝率が高い長友佑都、酒井宏樹、植田直通、山口蛍、遠藤航、井手口陽介などが重宝された。
ただ攻撃的な部分においては割とテクニックある選手を選ぶ傾向がある。
森岡亮太、中島翔哉、宇佐美貴史など個人で点を取ること、取らせることができる選手を重宝する傾向にあった。
つまり走れる選手、1vs1で戦える選手のみ起用されていたということではなく技術力の高いテクニカルな選手も多く起用されていたということである。
FWに関してはまず得点を取る、あるいは取らせるところ。いつも下りてきて足元でもらってしまうのではダメで、やはり背後に行ってほしい。そうすれば得点は取れるが、下りてきて足もとばかりでは得点を撮るのは難しくなる。
ゲキサカ ハリルホジッチ 日本代表メンバー発表 監督会見 https://web.gekisaka.jp/news/detail/?239808-239808-fl
2014年ブラジルワールドカップでアルジェリア代表を率いていた際には当時全くの無名の現マンチェスターシティのリヤド・マフレズが大ブレイクしベスト16まで導いた経験もある。
ハリルホジッチ【日本代表時代の戦術は?】
強固な守備ブロックを形成し奪ってからゴールまで素早く到達することが主な狙い
ただ攻撃の際は特別縦に早いわけではなくしっかりとボールを保持しながら攻撃をすることももちろんある。
ハリルホジッチが縦に早いサッカーをするということがよく言われることだが、ボールを奪ってから相手ゴールをできるだけ早く狙うといった「守備~攻撃の切り替え時のアクション」を統一しただけである。
これはプレーモデル、プレー原則といわれる監督が決定しないといけないことの一つであり、これを明確に決定で来ていなかったのがザッケローニ監督ではないかと思う。
つまりハリルホジッチは日本代表に足りない要素を植え付けようとしていたのである。
またこんな記事もあるので参考にどうぞ
サッカー試合映像分析プロジェクト【チーム・個人向けコンテンツ】
アタランタBcのすべて【名将ガスペリー二監督率いる異質なチーム】
昨日の夜、4年前の日本対コロンビアをもう一回見たが、あのようなプレーとはちょっと違ったプレーで臨んでいかないといけない。まず規律。規律のところで厳しい要求を私はしているが、選手は完璧に理解している。
ゲキサカ ハリルホジッチ 日本代表メンバー発表 https://web.gekisaka.jp/news/detail/?239808-239808-fl
ハリルホジッチ監督の現在【解任の真相や戦術は?】まとめ
ハリルホジッチの現在は?
→モロッコ代表監督に就任している
ハリルホジッチ監督はなぜ日本代表監督を解任された?
→日本サッカー協会とのコミュニケーションの質と量の不足
ハリルホジッチ監督時代の日本代表選出メンバーは?
→ 長友佑都、酒井宏樹、植田直通、山口蛍、遠藤航、井手口陽介、 森岡亮太、中島翔哉、宇佐美貴史
ハリルホジッチ監督時代の日本代表の戦術は?
→ボールを奪ってからできるだけ素早く相手ゴールへ向かうことが主なプラン
ハリルホジッチ監督の戦術は間違っていたのか?
→全く間違っていない。ある1つのプレー原則を選手に植え付けるという監督として当たり前の仕事をしただけである
ハリルホジッチ監督は日本にとっていい監督だったの?
→すごく良い監督だったと思う。今まで日本になかった戦術面での規律を植え付けようと日本のために本当に必死に働いてくれた