・シメオネ監督ってどんな戦術?
・その戦術にはどんな意味があるの?
今回は上記の疑問を解決していきます。
シメオネ監督というとアトレティコマドリードを世界トップレベルまで引き上げた監督として有名ですね。
ちなみに監督として世界トップの給料らしいですね(これ意外)
そんなシメオネ監督の戦術を誰で理解できるように解説していきたいと思います。
そのためこの記事を読めば今よりサッカー観戦が楽しくなるということです!
本記事の信頼性
それではいきます。
目次
シメオネ監督の戦術
彼の戦術を語る上で重要なことは以下の5つですね。
シメオネ監督の戦術
- 基本フォーメーションは4-4-2
- 鉄壁の守備戦術
- 素早いカウンターアタック
- 勝負強いセットプレー
- 攻撃のバリエーション
それでは解説していきます。
メモ
彼は2006年から母国アルゼンチンで監督に就任していますが、当時の戦術を語る上での参考映像などがほぼ無いため今回はアトレティコマドリードに就任してからの戦術ということにさせてください。m(__)m
基本フォーメーションは4-4-2
基本フォーメーションは4-4-2ですね。
これは就任当初から一貫して変わらず使い続けているフォーメーションです。
現在のスタメンは以下のような感じ
そしてこの4-4-2が彼の戦術を最大限に生かしているフォーメーションなのです。
サッカー4-4-2フォーメーションの完全ガイドにて4-4-2の特徴や相性などを解説しているので合わせてどうぞ
4-1-4-1でさらに守備的にプレーすることもある
リードしている状況で残り時間10分とかになると、4-1-4-1でさらに守備を固めることもあります。
鉄壁の守備戦術
基本的に11人全員がボールより下がって守備を行います。
そして4-4-2のキレイな3ラインを形成し、徹底的に中央へのパスを防いでできるだけサイドにボールを誘導します。
特筆すべきはこれを11人のうち1人もサボることが許されず、それがフェリックスであってもジエゴコスタであっても必ずハードワークを行うところです。
中央辺りの守備
そしてサイドにボールを誘導すると一気にスピードが上がります。
その際に以下のポイントがあります。
・全体がスライドで来ている時は縦のパスラインを切る
・相手のセンターバックへのバックパスをフォワードが防ぐ
・相手のボランチへの横パスをフォワードが防ぐ
そしてこんな感じで相手のパスラインを全て無くして、奪い取ってしまいます。
もし相手が4-2-3-1のような2ボランチの場合は全てのパスラインを防ぐことが困難になるので、下図のような対応になります。
より自陣に近い守備
より自陣に近いエリアでは以下のような感じです。
・サイドハーフは必ず戻る
・サイドへのカバーリングはボランチが行う(白丸)
・センターバックはクロスの対応
・フォワードは相手のボランチまで下がる(青枠)
・逆のボランチ、サイドハーフは中央のエリアをカバーする(白四角)
これを90分やり続けるので、それがすごい...
そして奪った後は素早いカウンターアタックに移ります。
素早いカウンターアタック
シメオネ監督は堅守速攻と呼ばれるサッカーを行いますので、奪ってからのカウンターアタックがめちゃくちゃ早いです。
2トップ、両サイドハーフは必ずスプリントを行います。
ジエゴコスタとかフェリックスとかモラタにこれだけのスペースがあるとかなり有効なカウンターアタックを行えますよね。
しかしこれはアンチフットボールと評されることもあります。
スター選手を保有しながらも、堅守速攻を行うなんてダサいみたいな感じですね。
とはいえ、スター選手に納得してこの戦術を行わせていること、この戦術で結果を残し続けているシメオネ監督には脱帽します。
勝負強いセットプレー
現代サッカーにおいてセットプレーは非常に重要な得点源です。(全得点の30%を占める)
サッカーの中のもう一つのサッカーと呼ばれるくらい、試合中と区別されています。
とはいえ、これは画像を用いて説明することが難しいのでポイントだけ解説します。
・優れたキッカーが常にピッチにいること
・ヘディングの強いセンターバックがいること
・マークを外すのがうまい選手がいること
以下のポイントを満たすように、必ずスタメン、交代を調整しています。
攻撃のバリエーション
最近ではアトレティコマドリードと対戦する際には、逆に堅守速攻を狙ってくるチームが増えました。
それはアトレティコマドリードに堅守速攻をさせないためです。
そのため攻撃におけるバリエーションもかなり増えてきました。
例えば相手が4-4-2の際は以下のような感じで3-1-4-2みたいなシステムになります。
シメオネ監督の戦術の相性
様々な戦術があると思いますが、もちろんその戦術には相性があります。
シメオネ監督の戦術は以下のような相性があります。
良い相性
・ボールを支配しようとする戦術
・攻撃に重きを置く戦術
悪い相性
・同じく堅守速攻の戦術
・守備に重きを置く戦術
それぞれ簡単に解説します。
攻撃的な戦術と相性がいい
シメオネ監督の戦術は堅守速攻ということは、相手が攻撃的であればあるほど良い相性と言えます。
それはボールを奪える機会が多くなることと、ボールを奪った瞬間に相手のDFラインの背後にカウンターアタックを行えるスペースがあるからです。
監督でいうと、グアルディオラ監督やクロップ監督のような攻撃的な戦術を好む監督とは相性がいいですね。
堅守速攻の戦術とは相性が悪い
同じような堅守速攻のチームの場合、ボールを保持する機会が多くなることでカウンターアタックを行う機会が激減します。
そのためリーガエスパニョーラにおいても格下と呼ばれるような相手と対戦する際は割と苦戦しています。
監督でいうと似たような戦術であるモウリーニョ監督との相手は微妙な感じですね。
ちなみに途中で解説したポジションごとの役割やフォーメーションごとの特徴については下記記事にてまとめておりますので参考にどうぞ
シメオネ監督の戦術「まとめ」
最後にまとめとしてもう一度シメオネ監督の戦術を紹介します。
シメオネ監督の戦術
- 基本フォーメーションは4-4-2
- 鉄壁の守備戦術
- 素早いカウンターアタック
- 勝負強いセットプレー
- 攻撃のバリエーション
そして相性はこちら
良い相性
・ボールを支配しようとする戦術
・攻撃に重きを置く戦術
悪い相性
・同じく堅守速攻の戦術
・守備に重きを置く戦術
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