子供がサッカーしてるけどたまに聞くトレセンって何なの?
どうやって選ばれるのか知りたい...
上記の疑問を解決していく記事になっています。
本記事の内容
・トレセンとは何か
・トレセンに選ばれるには
僕は小学生と中学生のトレセンコーチをしていました。
そのためこの記事を読むとトレセンとは何かが理解できて、どんな子どもが選ばれるのかが理解できます。
つまりもし自分の子どもにトレセンに入ってほしいと思っているなら、参考にしないと損する記事になっています。
ちなみにこの記事を書いている僕の簡単なプロフィールはこちら
自己紹介
- プロサッカーコーチ9年目
- サッカースクール経営
- 20年以上、サッカーと共に生きていますm(_ _)m
- YouTubeチャンネル登録者3万人
- サッカーのみちしるべ
それではどうぞ
目次
トレセンとは?
トレセンとは簡潔に説明すると、日本代表を育てるためにレベル別に選手を選考し個の育成をする機関です。
これは非常に重要なことなので最後まで頭の中に入れておいてください。
トレセンはサッカークラブではなく、日本サッカー協会が主催している機関となっています。
簡単に言えばサッカー協会が主催している上手い人の選抜チームみたいなイメージです。
そしてその機関は以下の4段階にまとめられています。
トレセン(東京の場合)
東京都を例に出し説明していきます
① 地区トレセン
→市区町村トレセン→ブロックトレセン(16ブロック)→地域トレセン(7ブロック)の3段階に分かれている
② 47都道府県トレセン
→東京都トレセン(地域7ブロックから選抜される)
③ 9地域トレセン
→関東トレセン(関東から選抜される)
④ ナショナルトレセン(6年生以上)
このように市区町村トレセンからナショナルトレセンまで階段方式で良ければ上がり、悪かったら下がるということになっています。
これのトップにいるのが堂安選手や富安選手、吉田選手がいる日本代表になっています。
こちらが日本サッカー協会のサイトにて公開されている図です。
トレセンJFA認定制度
2017年度からの新たな試みとしてトレセン活動をする指導者に条件が付けられました。
対象 | 指導者 | U-12(6年生) | 内容 | 申請報告 | 管理(承認) | 現状の対象 事業 |
ブロック/ 地区トレセン |
チーフ | B級ライセンス | 都道府県協会 が主体的に実施 |
ブロック 地域担当 |
都道府県 協会 |
ブロック/地区 /女子トレセン |
ブロック/ 地区トレセン |
コーチ | C級ライセンス (2020年からB級) |
都道府県協会 が主体的に実施 |
ブロック 地域担当 |
都道府県 協会 |
ブロック/地区 /女子トレセン |
ブロック/ 地区トレセン |
GKコーチ | C級ライセンス | 都道府県協会 が主体的に実施 |
ブロック 地域担当 |
都道府県 協会 |
ブロック/地区 /女子トレセン |
この制度により協会が主催する日本サッカー協会公認ライセンス保持者がトレセンを担当することになりました。
つまり今までより指導者ライセンス講習会により知識を蓄えた指導者が指導することになったということです。
というのも日本サッカー協会に所属している有能なコーチの数は限られています。
地区トレセンや都道府県トレセンレベルではその地域のサッカークラブに所属しているコーチがトレセンを見ることになります。
日本サッカー協会に所属するコーチが練習を行う機会が頻繁にあるのは9地域トレセンからがほとんどです。
トレセンとサッカークラブの違いは?
トレセンとサッカークラブや少年団との違いは以下にあります。
- トレセンは月に1回~2回の活動
- トレセンは試合が少ない
- トレセンは必ず有資格者が指導する
それぞれ簡単に説明します。
トレセンは月に1回~2回の活動
サッカークラブは週に2回~3回くらいの活動があると思います。
しかしトレセンは多くても月に2回くらいの活動になっています。
つまりメインの活動はサッカークラブで行い、補足の活動としてトレセンがあるということになります。
トレセンは試合が少ない
サッカークラブでは毎週末に試合が入ることが多いと思いますが、トレセンは月に1回試合があるかないかです。
というのも所属チームの活動がメインなので、なかなか試合ができないのです...
ただ地域によってはトレセン対抗戦みたいな感じで、各地区トレセンを2週間に1回集めてリーグ戦を行うみたいな活動をされているところもあります。
トレセンは必ず有資格者が指導する
サッカークラブでは日本サッカー協会公認の指導者ライセンスを所有していなくても指導ができます。
しかしトレセンは「JFA認定制度」により基本的にはライセンス保有者が指導をします。
つまり質の高い指導が受けられる可能性が高いということになります。
トレセンについてはよくわかったから、選考会で受かるにはどうするのかを教えてほしい!
トレセンに選ばれるには?
・ほぼ必ず満たさないといけない条件
組織力がある
→話を聞けること、仲間やコーチの意見を聞けること
・+αどれかの条件を満たすこと
→身長が高くフィジカルがある、スピードがある、試合の中でパス コントロール シュート ドリブルが正確に行えること
例えば選考会で明らかにスピードが際立っている選手、明らかに身長が高くフィジカル的に有利な選手、それらはないけどプレーの正確性がある選手は受かる可能性が高いです。
ただそれ以前の条件として組織力があることを満たしていないと受かることはほぼできません。
プレーエリアを考えてプレーすることができる、リーダーシップを発揮することができるなど他の要素もたくさんありますが、ここでは長くなってしまうので言及しません。
これは日本サッカー協会が定めるJapan’sWayの方針によって基準が設定されています。
トレセンに選ばれるにはJapan’sWayを体現せよ
足りないものは高める努力をしつつも、世界基準よりも勝る日本人のストロングポイントをさらに伸ばしていき、それを活かして日本人らしいスタイルをもって戦っていくJapan's Way とは、特定のチーム戦術、ゲーム戦術を指す言葉ではなく、日本人の良さを活かしたサッカーを目指すという考え方そのものであり、イメージの共有のための言葉です。そしてそのイメージを共有し、そのための準備となる「基本」、育成年代であればこそ身につけられるテクニック(技術+判断)、持久力(運動量)、攻守に関わり続ける個人戦術を取得させることを、育成年代の幹として共有し、取り組んでいきたいと考えています。
日本サッカー協会 選手育成のコンセプト http://www.jfa.jp/youth_development/outline/ より
つまり組織力、持久力(運動量)、技術力(テクニック+試合の中での判断)、攻撃と守備に関わり続ける個人戦術を生かしてサッカーをするのが日本が進むべき道だということです。
トレセンの基準もこれになるので、トレセンに受かりたかったらJapan’sWayを体現せよということになります。
しかしここで疑問が。
スピードがある、身長が高いということも条件の1つじゃないんですか?
それはJapan’sWayの進むべき道に沿っていないじゃないですか!
トレセンはあくまで育成機関
組織力、持久力、技術力などがそこまで高いレベルになくてもスピードがある、身長が高く、フィジカルがある選手がトレセンに選ばれることももちろんあります。
それは最初にも説明しましたが、トレセンが個の育成をする機関だからです。
選ぶことに目的があるのではなく、選ばれた選手の中で切磋琢磨しその選手をさらに上達させ日本代表に近づけていくことが目的です。
例えば大きくて早いけど技術力がそこまで無い選手でも、自チームでは技術力をなくても点が取れたり1人で守れたり、ドリブルが成功できたりします。
そんな選手をトレセンという選抜チームに選ぶことで、技術力をつけないと成功できない環境にします。
そうすることで大きくて早くて、技術力がある選手が生まれる可能性があります。
何度も言いますが、選ぶことが目的でありません。
トレセンという選抜された環境の中に身を置くことでそれぞれの選手の可能性を最大限に引き上げることが目的です。
トレセンに選ばれるおすすめの方法
結論、上手くなることしかありませんがそれが1番難しいですよね。
そんな方のために保護者の方が協力してあげれる方法で、トレセンが受かりやすくなる方法があります。
- 心を強くする
- ドリブルの練習をする
簡単に言えばメンタルを強くするということです。
サッカーは技術、戦術よりもメンタル、つまり心の方が重要です。
なぜなら心の状態が技術や戦術に影響するからです。
例えば技術レベルが100点だけど、メンタルレベルが30点なら30点の技術しか発揮できません。
逆に技術レベルが50点だけど、メンタルレベルが100点なら、MAXの50点の技術を発揮できます。
これを心の発揮能力と言います。
発揮能力が低い場合は当然ですが、選考会でいいプレーができません。
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ちなみに今では2,000人以上の保護者の方が学ばれています。
ドリブルの練習をする
やっぱりドリブルってパッと見でわかりやすいテクニックですよね。
いくら動きが良くても、ドリブルが下手ですぐにボールを奪われるともちろん受かりません。
でも実際どうやってドリブルを上達させていくのかわからないという方もいるのではないでしょうか?
僕のおすすめはドリブル育成の第一人者である三木さんのドリブルメソッドを取り入れることです。
今ではどの地域ににもあるドリブルスクールの発祥の方と言ってもいいでしょう。
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ぜひこちらも参考にどうぞ
おすすめな方
- プロになりたい
- 三笘、南野、久保選手のプレーを真似したい
- 適切なトレーニング方法を知りたい
トレセンが全てではない
ここでトレセンコーチがトレセンのことを説明しておいて何を言ってるのと言われるかもしれませんが、別にトレセンに選ばれても落ちてもどっちでもいいんです。
トレセンに選ばれたからって必ずプロになれるわけでもない。
トレセンの選ばれなくてもプロになった人はたくさんいるし、選ばれてなくてもサッカー楽しく続けれてたらいいと思います。
そしてトレセンに選ばれて悪い方向に傾いていった選手もたくさん知っています。
ここで僕の実体験によるトレセンに選ばれるメリットとデメリットを紹介します。
トレセンに選ばれるメリット
-
所属するチームよりも周りのレベルが高い中でサッカーができる
-
そこそこちゃんとしたコーチに指導してもらえる
小学生時代のトレセンのメリットはこれくらいしかありません。
もちろんこれは大きなメリットではありますが、デメリットもあります。
トレセンに選ばれるデメリット
-
親も子も有頂天になる
-
親も子も勘違いする
これは本当に僕たちトレセンコーチが悩んでいる点です。
トレセンに選ばれることで他の子より上にいるという優越感に浸り、親も子も有頂天になり勘違いすることが本当に多いです。
その結果努力をしなくなり、チームメイトからも嫌われていく...
そういう選手をたくさん見てきました。
何度も言いますがトレセンは育成機関であるので、選ばれて成長していくことが目的です。
選ばれたことで悪影響を及ぼすくらいなら選ばれない方がいいと思います。
とはいえ、トレセンに選べれることは1つのモチベーションになると思いますし、今後の可能性を広げる1つの材料になることは確かです。
トレセンとは?トレセンに選ばれるには?【まとめ】
・トレセンとは?
→個を育てる育成機関
・トレセンに選ばれる選手とは?
→組織力があることを前提に、+α際立った身体的フィジカル的特徴があるか試合の中で正確な技術を発揮できること
・トレセンが全てではない
→選ばれたから、落ちたからといって一喜一憂しないこと
トレセンに選ばれて逆に成長しなくなった選手やトレセンに選ばれたことないけどプロになった選手はたくさんいる
大事なのは一喜一憂せず努力を続けること
以上がまとめです。
トレセンについての知識が少しは深まっていただけたかなと思います。
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