プロサッカー選手の契約【ABC契約とは?】都合の良い選手になるかもしれない...

2020年4月19日

サッカーのみちしるべ

・プロサッカーコーチ

・サッカースクール経営

・分析コーチ

悩める男性

・プロサッカー選手の契約ってどうなってるの?

・契約の種類は?

・何歳から契約できるの?

 

今回はこういった疑問にお答えしていきます。

 

本記事の内容

・契約の種類

・JFLやJ3の契約について

 

プロサッカー選手っていったいどんな契約内容なのか、どんな種類があるのかよくわからないことがあると思います。

 

またプロサッカー選手になりたい!と思っている方は、やっぱり契約については意識しますよね...

 

僕も高校生の頃何回も調べていました。

 

この記事を読むとJリーグのプロサッカーコーチ選手の契約についてのすべてが理解できますよ!

 

それではいきます。

 

動画でも同様の内容を解説しています。

 

 

目次

Jリーグのプロサッカー選手の契約【3種類】

 

Jリーグにおいてプロサッカー選手は以下の3つの種類の契約があります。

 

契約の種類

  1. A契約
  2. B契約
  3. C契約

 

それぞれどういう契約内容なのか、また年収の上限など解説していきます。

 

Jリーグプロ選手【A契約】

 

まずA契約とはJリーグのプロ契約において1番待遇が良い契約になります。

 

A契約を終結するための条件は以下になります。

 

・J1で450分以上出場

・J2で900分以上出場

・J3またはJFLで1350分以上出場

 

またこの出場時間は天皇杯、リーグカップも含まれる。

 

また日本代表Aマッチや、AFCチャンピオンズリーグなどもこの出場実績に含まれます。

 

詳しく書くとキリがないので、隅々まで知りたい方は下記の公式データを参考にしてください。

※細かすぎてわかりにくいので当ブログの解説で十分ですが...

 

プロサッカー選手の契約、登録及び移籍に関する規則

 

A契約の年収

 

年収460万円以上という決まりがあります。

 

これは月収40万円くらいは保証されているということなので、ありがたい規則ですね。

 

A契約までいくと現役時代だけでいうとお金には困らないと思います。

 

A契約の人数

 

A契約はクラブで1チーム25名以内にしないといけないという決まりがあります。

 

そして下限も決まっていて、それが以下になります。

 

A契約の下限

・J1チームは15名以上

・J2チームは5人以上

 

J3においてもプロ契約人数が3人以上という決まりがあるが、A契約以上ということは明記されていない。

 

これがJリーグ選手の待遇が良くない...と言われるひとつの原因になっています。(契約の闇で解説)

 

Jリーグプロ選手【B契約】

 

B契約はJリーグでは真ん中くらいの待遇になります。

 

しかし待遇には大きな違いがあります。

 

まず契約を終結させるための条件はA契約と同様です。

 

・J1で450分以上出場

・J2で900分以上出場

・J3またはJFLで1350分以上出場

 

ここから大きな違いを説明します。

 

B契約の年収

 

B契約は460万円を超えてはいけないという決まりがあります。

 

しかも下限は設定されていないので、極端な話200万円で契約することだってできます。

 

200万円なら月収20万以下なのでかなりカツカツな生活になると思います。

 

メモ

しかしB契約は変動報酬を自由に設定できる

変動報酬とは出場給、勝利給、ゴール給などがある

B契約ではリーグ順位に伴う報酬や、無失点給など自由に設定できる

 

B契約の人数

 

A契約と違ってB契約には人数の上限がありません。

 

B契約では何人でも契約OKということです。

 

要は出場時間が規定に達した選手は結果を出していかにA契約に近づいていくのかということがカギになります。

 

Jリーグプロ選手【C契約】

 

C契約はJリーグにおいては1番下の待遇の契約になります。

 

A、B契約と違って以下の条件に当てはまらない選手がC契約を終結することになっています。

 

・J1で450分以上出場

・J2で900分以上出場

・J3またはJFLで1350分以上出場

 

つまり試合に出場したことがない大卒選手や高卒選手は全員C契約からスタートするということです。

 

しかし初めて契約してから3年が経過すると自動的にA契約、B契約のどちらかを終結しないといけないという条件もあります。

 

B契約と待遇は似ています。

 

C契約の給料

 

C契約も460万円を超えてはいけません。

 

これは若手選手がいきなり大金を手にして生活が乱れることを防ぐためのものでもあります。

 

B契約と違って変動報酬は「出場給・勝利給のみ」設定できます。

 

クラブ側からゴール給や無失点給など過度な待遇にならないようにしています。

 

C契約の人数

 

B契約と同じく上限が無く何人でも契約できます。

 

何度も言いますが、これが辛い現状を招いているのです...

 

B契約とC契約によって都合の良い選手になるかもしれない【契約の闇】

 

B契約とC契約両方とも、年収に下限が無いという選手側の立場からするとかなり理不尽な内容になっています。

 

例えば、プロサッカー選手を小さい時から目指している選手に「年収100万だけど、契約する?」

 

と聞かれたら正直契約してしまうと思います。(今の僕でも絶対します)

 

するとチームにとっては安く、若い選手が雇えるのでメリットはあります。

 

アルバイトしながら生活している選手が大勢いる

 

でも年収100万円でどうやって生活するのでしょうか?

 

お金がすべてではありませんが、サッカー選手としての給料のみで生活もできない金額です。

 

アルバイトをしないと家族も養えないという選手が多数います。

 

そしてこれは実際にJ3で普通に起きていることなのです。

 

華やかに見える誰もが憧れるサッカー選手という夢を利用したかなりよくない風潮です...

 

これに関しては大学サッカー関係者や高校サッカー関係者がかなりの苦言を呈しています。

 

またこちらの記事ではいろいろなサッカー選手の年収をまとめているのでこちらも参考にどうぞ

 

サッカーコーチの年収について【タイプ別】

続きを見る

 

プロサッカー選手の契約【ABC契約】まとめ

 

以上がプロサッカー選手の契約についてでした。

 

下記記事にてサッカーとお金についての記事をまとめているので参考にどうぞ

 

最後に一覧でまとめるとこんな感じです。

 

A契約

・J1で450分以上出場

・J2で900分以上出場

・J3またはJFLで1350分以上出場

・年収460万円以上

・J1チームは15名以上でないといけない

・J2チームは5人以上でないといけない

・J3チームは0でもOK

 

B契約

・J1で450分以上出場

・J2で900分以上出場

・J3またはJFLで1350分以上出場

・年収460万円以下

・下限はない

・J3では極端な話全員B契約でもOK

 

C契約

・基本的に最初のプロ契約はC契約になる

・年収460万円以下

・下限はない

 

合わせてJリーグの最年少記録をまとめた記事があるのでこちらも読むとおもしろいですよ。

Jリーグ最年少記録まとめ【ゴール・出場・契約】

続きを見る

 

© 2024 サッカーのみちしるべ Powered by AFFINGER5